2025/12/24

Mercedes-Benz S560 Long



最初の運転での印象は、走りの部分において前期型と後期型はほとんど同じだと思った。
優劣など語るほどのものはなく1時間も乗れば意識しなくなる。

内装もほとんど同じだ。
しかし、MBUX(Mercedes-Benz User Experience)が搭載されて、運転以外の操作系が一新された。
かなり緻密に機能を詰めていった印象があり、操作を覚えるのが楽しそうだ。

このS560ロングショーファーリミテッドは2020年の登録であり、W222の後継機種であるW223が発表されたのが2020年の秋なので、本当に最後のW222である。
W223はほとんどの操作がタッチパネル式なのでさらに進化しているのだろう。
ちなみにW223はまだ新しくて価格的に手が届かなかった。



W222 AMG-Line



W223


でまあ、W222の良いところというか気に入っている点は、ともかく乗ると気持ちが良くなることだ。
"ふぅ〜 なんていい車なんだ"と。
ゆっくりと走りはじめた直後からなんとも言えない満足感を味わうことになる。
750iLや760Liでも同じような感触を味わったが、Sの方がより強く感じる。

この感触について、"人生で何事も達成できなかった人でもこの車(Sクラス)に乗ると何事かを達成したような気分になれる"というような話をYoutubeで聞いた。
なるほど、その通りかもしれない。

結局、再度W222を購入した一番の理由はこれである。
にしても、同じW222を乗り継ぐというのは、酔狂にも程があるような気もする。しかし、こういう選択はSのオーナーの場合にはそんなに珍しいことではないようだ。
まあこれでいっぱしの車趣味人(一般人が理解に苦しむという意味で)になったような気がするな。



2025/12/21

Mercedes-Benz S560 Long



思ったとおり、内外装ともに超綺麗である。
超綺麗と言うより超超超綺麗というかこれはもはや新車である。
中古車なら当然の塗装面の微細な傷がない。
運転手がモフモフ羽根の大きなブラシでホコリを落としている様子が目に浮かぶ。
ホイールの意匠である細かな凹部にも汚れの付着が一切見られず、一体どうすればこんな綺麗な状態を維持できるのか不思議である。
まさか、ホイールとタイヤは毎日欠かさず洗っていたとか?
ホイールとタイヤウォールさえ綺麗にしておけば全体が綺麗に見えるしね。




内装は茶皮(814 ナッツブラウン/ブラック)であり、トリムにも部分的に茶皮が貼り込んである。
ナッパレザーはその柔らかさゆえに傷みやすいのだが、運転席のドアサイドのスレが無い。
どうしたらこの部分を傷めずに乗降できるのか。
カバーのようなものでも使っていたのか。
オプションの付属品も完璧に揃っており、トランクルームにはメーカー純正の厚いカーペットが敷いてあった。

前所有者は銀行だそうで、整備記録から正規ディーラーの完璧な整備を継続して受けていたことが分かった。
走行4.8万キロ、これでお値段は594万円、車検は21ヶ月も付いていた。新車の車両価格は1730万円で、他のオプションも付いておりかなり買い得感がある。

という訳で、並の車好きなら敬遠するであろうコーナーポールに引き寄せられてうっかり契約してしまった。
車人生、何があるか分からないものである、うはは。