先日から黄色いホーンシステムのテコ入れをしているわけですが、問題のひとつに残留ノイズがあります。
音楽信号を流していない時に聴こえるサーという音。
アンプのボリューム位置にかかわらずノイズレベルは変わらず、また、DCX2496を切り離しても変わりません。
アースをとったりしてもダメ。
特にひどいのは2431Hからのノイズです。
2431Hの変換効率(No)は49.9%もあります。
入力された電気エネルギーのほぼ半分が熱にならず音になってしまう。
こんなに効率の高いユニットは他に知りません。
ちなみに2446Hと2451Hの変換効率は30%、2490Hが35%です。
ネットで検索してみると、
「私はPARCのフィルムコンデンサー0.47μという物と、フィリップ製の抵抗0.6W22Ωという物を並列にして11Ωにした物を直列で繋いだ物をZOBELとしてスピーカーの+-端子のところに突っ込んで使っています。」という記述を見つけました。
なるほど、これは効きそうです。
早速、セメント抵抗10W10Ω、フィルムコンデンサー0.47μF250Vを沢山購入。
試してみることにしました。
とりあえず、2431Hに手持ちのコンデンサー2.2μFと抵抗10W10Ωを"直列"に接続、アンプの+-端子の間に接続しました。
ノイズは減りません…
このときは接続を間違えていることに気づいていないわけです。
なぜかというと、インピーダンス補正回路のことだねって早合点していたからです。
間違いに気づかないまま、ならばコンデンサーのみのハイパスフィルターならどうだっ!ってコンデンサー2.2μFを直列に入れてみました。
するとノイズが完全に消えはしませんが、本当に小さくなりました。
2332ホーンに50cmぐらい耳を近づけないと聴こえないぐらいになり、リスニングポイントでは無音になりました。
これは大成功です?
2.2μFだと9000Hzぐらいなのでしょうか。
2431Hの受け持ち帯域は4.02kHzから8.5kHzなので、受け持ち帯域の上限ぐらいをカットオフ周波数にすればいいのかと勝手に結論。
高域端を担当するDE500と2402H-05にはそれぞれ0.47μFをパラって0.94μFにして試してみると、事実上残留ノイズを消すことができました。
右chのみコンデンサーをつなぎ、帯域別に音出し。
両スピーカーの中央で聴いてどの程度のレベル差があるかを耳で判断すると、コンデンサーとつないだ方はだいたい5dBから6dB程度低下していることが分かりました。
これで決まりだねって、黄色いホーンの2446Hにも1.0μFと3.0μFをパラって4.0μFにし、ついでに2431Hも0.47μFと1.5μFをパラって1.97μFにして、今度はきちんと半田付けをして作業終了。
位相チェックのあと、先ほどのレベル差の分だけレベルを上げ、DEQ2496とECM8000で測定してみます。
うーむ、各帯域ともに低域側に向かってレスポンスが低下しています。
でもまあ、こういうのはDCX2496の帯域別イコライザで補正できるので問題ありません。
とりあえず補正しないまま試聴してみました。
なんだろう、グイグイきます。
おかしいな、全然いいじゃないの、今まで一番かも…
測定結果は荒れているのに偶然というか何というか。
2402H-05のようなツィーターに小容量のコンデンサーをかますとハイが伸びるのはご存じの通りですが、そういう効果だけではないような気がします。
ならば、位相差をDCX2496のオートアラインで整えてやればもっと良くなるはずとやってみると、これがあんまり良くない。
音が練れていないというか、音の感触が微妙にざらついている。
わずかにハイを落とすようにレベル調整をしてみるものの、以前の雑なディレイ設定の状態に負ける。
これだからマルチアンプは面白い?
で、一息ついたのち、先ほどの直列と並列の間違いに気づくわけです。
おいっ、どうすんのよっ!
でも、クルレンツィスのマーラー6番を聴いているうちにどーでもよくなってしまいましたとさ。
めでたしめでたし?
新型のDCX2496(Ver.1.18A)をもう一台導入。
低域側にあてがいました。
0 件のコメント:
コメントを投稿