2013年8月1日、JBL社からコンパクトパワードモニタースピーカーである3シリーズが発表されました。
現在のところ3シリーズはLSR305とLSR308の2機種から構成され、LSR305の価格は199.99ドル、LSR308が325ドルです。
下の図は、LSR305とLSR308の大きさを反映しています。
随分大きさが異なることが分かります。
小さい方のLSR305(下の画像)は、5インチ(127mm)径ウーファーと1インチ(25mm)径のダンプされたソフトドームツィーターによるバスレフ型2ウェイ。
ウーファーユニットのボイスコイルは1.5インチ(38mm)径、フェライト磁気回路の防磁タイプ。
ツィーターユニットはネオジム磁気回路であり、こちらも防磁タイプです。
ウーファーとツィーターはそれぞれ41WのDクラスアンプによりマルチアンプ駆動されます。
大きさはH298mmxW238mm(9.37inches)xD251mm、重さは4.6kgなので机の上に置くにはやや大きいかもしれません。
なお、幅寸法である9.37インチは7.37インチの誤記の可能性があり、この場合は187mmになります。
周波数レンジは43Hzから24kHz、Max Peak SPLは108dBもあります。
Balanced XLRと6mm TRS inputsを備えており、また、入力感度を-10dBと+4dBに切り換えることができます。
さらに、低域(115Hz)と高域(4.4kHz)のそれぞれのレスポンスを+2dB、0dB、-2dBの3段階に切り換えることもできます。
バスレフダクトは、JBL社の特許であるSlip Stream(商標)と呼ばれる2段階の広がり形状( double-flared shape)をもつものであり、低域を伸ばすと共に乱気流の発生を防止しています。
エンクロージャーの材質は15mm厚のMDF、艶消し黒の塩ビ仕上げ。
大きい方のLSR308(下の画像)は、ウーファーが8インチ(203mm)径になります。
このウーファーユニットも防磁タイプであり、ボイスコイル径も1.5インチです。
ツィーターは1インチ(25mm)径でありLSR305と同じものだと思われますが、より大型のホーンと組み合わされています。
2つのDクラスアンプの出力もそれぞれ56Wに増強されています。
大きさはH419mmxW254mmxD308mm、重さは8.6kgなので、もはやコンパクトではないです。
周波数レンジは37Hzから24kHz、Max Peak SPLは112dB。
入力感度切換や低域及び高域の3段階のレスポンス切換、ダクトの技術的特徴、エンクロージャーの材質、仕上げはLSR305と同様です。
3シリーズのホーンは、JBL M2 Master Reference Monitorの流れをくむImage Control Waveguide Hornです。
3シリーズはドーム型でありコンプレッションドライバーではなく、また、ハンドリングする音響エネルギーも小さいため、回折を生じさせるエッジが小さめですね。
このホーン形態は、ビーム現象を解消し良好な軸外レスポンスを実現しているため、自然な音響放射を可能にしており、従来のホーンシステムのようにリスニングルーム内における音の攪拌(blend/ブレンド)に依存しません。
"Pro Sound News Magazine - M2 Manufacturer's View"にはこんな記述があります。
While other manufacturers use a single onaxis frequency response measurement taken at one point in space, JBL measures monitor systems over a sphere that encompasses all power radiated into the listening room—in every direction.
This data reflects 1,296 times the information of a single on-axis response curve.
Seventy-two measurements of the direct sound field, the reflected sound field, and the reverberant field — the entire sound field heard by the listener — are correlated to optimize response at the listening position.
「JBLの新たな測定法は、スピーカーシステムを取り巻く空間のあらゆる方向における音響エネルギーの放射量を測定するものであり、従来行われてきた単なる軸上のレスポンスグラフから得られる情報の1296倍の情報量をベースにしています。
リスナーにより聴取される音場全体の直接音域、反射音域、残響音域の72の測定項目は、リスニングポジションにおける最良のレスポンスと関連付けられています。」
簡単に説明すると、スピーカーシステムを中心とした球体を想定し、その球体表面における測定ポイントで測定された音響エネルギーを測定し、その各測定ポイントの方向へ放射される音響エネルギーが、直接音、初期反射、残響音としてどのような現れ方をするのか、ということを予め計算しておいて、全ての測定ポイントにおける測定結果をベースに演算した直接音域等の各音域のデータを合算し、仮想のリスニングポイントにおける各音域のレスポンスグラフをはじき出す、ということだと思います。
口で言うのは簡単ですが、これを計算するのは膨大な測定経験が必要となります。
さすがスピーカー界の帝王、JBL!です。
3シリーズもこの新しい測定方法により設計されており、非常に良好な音場を再現するようです。
このため、中央の音像は非常にしっかりと定位し、かつ、深い音場を得られるそうです。
3シリーズですから、もしかするとBMWのように5シリーズ、7シリーズが控えているのかもしれません。
楽しみだなぁ。
現在、小型モニターとして使用しているのはJBL Control LAとKENWOOD LS-11EX。
LS-11EXはなかなかバランスの良い音を聴かせるスピーカーシステムですが、20年ぐらい使用してきたのでそろそろ買い換えてもいいかと。
LSR308に興味があります。
現在のところ3シリーズはLSR305とLSR308の2機種から構成され、LSR305の価格は199.99ドル、LSR308が325ドルです。
下の図は、LSR305とLSR308の大きさを反映しています。
随分大きさが異なることが分かります。
小さい方のLSR305(下の画像)は、5インチ(127mm)径ウーファーと1インチ(25mm)径のダンプされたソフトドームツィーターによるバスレフ型2ウェイ。
ウーファーユニットのボイスコイルは1.5インチ(38mm)径、フェライト磁気回路の防磁タイプ。
ツィーターユニットはネオジム磁気回路であり、こちらも防磁タイプです。
ウーファーとツィーターはそれぞれ41WのDクラスアンプによりマルチアンプ駆動されます。
大きさはH298mmxW238mm(9.37inches)xD251mm、重さは4.6kgなので机の上に置くにはやや大きいかもしれません。
なお、幅寸法である9.37インチは7.37インチの誤記の可能性があり、この場合は187mmになります。
周波数レンジは43Hzから24kHz、Max Peak SPLは108dBもあります。
Balanced XLRと6mm TRS inputsを備えており、また、入力感度を-10dBと+4dBに切り換えることができます。
さらに、低域(115Hz)と高域(4.4kHz)のそれぞれのレスポンスを+2dB、0dB、-2dBの3段階に切り換えることもできます。
バスレフダクトは、JBL社の特許であるSlip Stream(商標)と呼ばれる2段階の広がり形状( double-flared shape)をもつものであり、低域を伸ばすと共に乱気流の発生を防止しています。
エンクロージャーの材質は15mm厚のMDF、艶消し黒の塩ビ仕上げ。
大きい方のLSR308(下の画像)は、ウーファーが8インチ(203mm)径になります。
このウーファーユニットも防磁タイプであり、ボイスコイル径も1.5インチです。
ツィーターは1インチ(25mm)径でありLSR305と同じものだと思われますが、より大型のホーンと組み合わされています。
2つのDクラスアンプの出力もそれぞれ56Wに増強されています。
大きさはH419mmxW254mmxD308mm、重さは8.6kgなので、もはやコンパクトではないです。
周波数レンジは37Hzから24kHz、Max Peak SPLは112dB。
入力感度切換や低域及び高域の3段階のレスポンス切換、ダクトの技術的特徴、エンクロージャーの材質、仕上げはLSR305と同様です。
3シリーズのホーンは、JBL M2 Master Reference Monitorの流れをくむImage Control Waveguide Hornです。
3シリーズはドーム型でありコンプレッションドライバーではなく、また、ハンドリングする音響エネルギーも小さいため、回折を生じさせるエッジが小さめですね。
このホーン形態は、ビーム現象を解消し良好な軸外レスポンスを実現しているため、自然な音響放射を可能にしており、従来のホーンシステムのようにリスニングルーム内における音の攪拌(blend/ブレンド)に依存しません。
"Pro Sound News Magazine - M2 Manufacturer's View"にはこんな記述があります。
While other manufacturers use a single onaxis frequency response measurement taken at one point in space, JBL measures monitor systems over a sphere that encompasses all power radiated into the listening room—in every direction.
This data reflects 1,296 times the information of a single on-axis response curve.
Seventy-two measurements of the direct sound field, the reflected sound field, and the reverberant field — the entire sound field heard by the listener — are correlated to optimize response at the listening position.
「JBLの新たな測定法は、スピーカーシステムを取り巻く空間のあらゆる方向における音響エネルギーの放射量を測定するものであり、従来行われてきた単なる軸上のレスポンスグラフから得られる情報の1296倍の情報量をベースにしています。
リスナーにより聴取される音場全体の直接音域、反射音域、残響音域の72の測定項目は、リスニングポジションにおける最良のレスポンスと関連付けられています。」
簡単に説明すると、スピーカーシステムを中心とした球体を想定し、その球体表面における測定ポイントで測定された音響エネルギーを測定し、その各測定ポイントの方向へ放射される音響エネルギーが、直接音、初期反射、残響音としてどのような現れ方をするのか、ということを予め計算しておいて、全ての測定ポイントにおける測定結果をベースに演算した直接音域等の各音域のデータを合算し、仮想のリスニングポイントにおける各音域のレスポンスグラフをはじき出す、ということだと思います。
口で言うのは簡単ですが、これを計算するのは膨大な測定経験が必要となります。
さすがスピーカー界の帝王、JBL!です。
3シリーズもこの新しい測定方法により設計されており、非常に良好な音場を再現するようです。
このため、中央の音像は非常にしっかりと定位し、かつ、深い音場を得られるそうです。
3シリーズですから、もしかするとBMWのように5シリーズ、7シリーズが控えているのかもしれません。
楽しみだなぁ。
現在、小型モニターとして使用しているのはJBL Control LAとKENWOOD LS-11EX。
LS-11EXはなかなかバランスの良い音を聴かせるスピーカーシステムですが、20年ぐらい使用してきたのでそろそろ買い換えてもいいかと。
LSR308に興味があります。
2 件のコメント:
買って買って!
んで、
聞かせてね〜 (^-^)/
面白そうですよね。
製作中のDIYホーンのスロート部をM2に近似した形状に設計変更しようかと考えています。
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