先日LSR308を購入しようと思い、確認のためJBLのホームページを訪れると
3シリーズの新型が出ていました。
名前はLSRが省かれ、305P Mk2、306P Mk2、308P Mk2となっています。
6.5インチウーファーを搭載した306P Mk2が新たに加わりました。
外観はフロントバッフルが光沢のあるものに変更されています。
相変わらず真面目なデザインです。
下の画像は308P MK2です。
JBLのバッチと青色のランプがいっしょになりました。
全体的には小改良です。
ツィーターユニットは磁性流体入りになりました。
ウーファーユニットはリニアリティを改善したそうです。
305は41Wx2、308は56Wx2のDクラスアンプで変わりはありません。
なお、306は56Wx2のDクラスアンプです。
チャンネルディバイダーの遮断特性は"4th Order Acoustic Linkwitz-Riley"(-24dB/OCT)だそうです。
トーンコントロールである"LF TRIM"が"BOUNDARY EQ"という名称に変更されています。
旧型が+2dB、0dB、-2dBの3段階だったのですが、これが0dB、-1.5dB、-3dBの3段階切換えになりました。
机の上に置いたり、壁が近かったりすると低音の逃げ場がなくなりボンつきます。
この余分になった低音をカットするためにお使いください、という訳です。
昨晩、瀬川冬樹氏の著作集を読んでみました。
昨年の11月末に購入したのですが、ほったらかしになっていました。
昔の機材の話には興味がないので、そうではない部分を拾って読んでいると…
「音色を、特性を、自由にコントロールできる装置は、たしかに楽しい。だが、そういう装置ほど、実は<音楽>をだんだんに遠ざける作用を持つのではないかと、わたくしは考えはじめた。これは、音質の良し悪しとは関係がない。たとえば、レコードを聴いているいま、トゥイーターのレベルをもう少し上げてみようとか、トーンコントロールをいじってみたいとか、いや、単にアンプのボリュームをさえ、調節しようという意識がほんの僅かでも働いたとき、音楽は我々の手をすり抜けて、どこか遠くへ逃げてしまう。装置をいじり再生音の変化を聞き分けようと意識したとき、耳はすでに音楽を聴いてはいない。人間の耳とはそういうものだということに、やっとこのごろ気がつくようになった。」(スピーカーシステムの選び方まとめ方 P21)
この新型3シリーズ、安価にJBLの最新のマルチアンプシステムが入手できるのと同時に、音楽を聴けるシステムであることは間違いないでしょう。