PF70を購入したのは1986年。
今から35年前だ。
現在でも故障個所はなく、スライドボリュームのガリもほんのわずかだ。
譜面台を紛失したのと、ペダル(FC8)が不調になったのでFC4にした。
PF70は76鍵のウェイテッド鍵盤で、これはこれで好きである。
速いパッセージが楽というか弾きやすい。
しかし、PF70は初期のFM音源。
DX7の発売が1983年5月、PF70は1985年12月、DX7ⅡFDが1986年10月。
ビンテージと言えば聞こえはいいが、妙に温度感が高くておまけにホワイトノイズがうっすらのった、これは「おじいさん達の音」である。
おじいさん達の音が悪いとは言わないし、たまに弾いてみると懐かしい気持ちにさせられる。
しかし、やっぱりこれだけだと残念感満載で弾かなくなってしまう。
KAWAI VPC1は膨大なソフト音源が組み合わされていて、もはやMOX6と組み合わせることはない。
そこで、居間の片隅に置いてあったPF70と、倉庫に入れてあったMOX6と組み合わせるとどうなるかリスニングルームに運び込み実験してみた。
アンプとスピーカーは20年ぐらい前のDENONのミニコンポを利用した。
このミニコンポも倉庫で保管していたものだ。
スピーカースタンドはJBL2155Hの最初の箱のときに使用していたレンガを貼り合わせたものを使用。
PF70の鍵盤部とMOX6の音源部の組み合わせというか、廃物の寄せ集めシステムなのだが、意外と悪くない。
DIYホーンシステムが置いてあるこのリスニングルームは、音が非常に良い部屋ということもあり、なかなかである。
アンプのトーンコントロールでハイをブーストしたらバランスがとれた。
PF70はマスターキーボードとしての機能は持っていない。
プログラムチェンジでバンクを選べないからだ。
まあ、MOX6のコントロールパネルを直接操作すればよいだけだし問題はない。
そのうち居間にセットアップしてみよう。