ちょっとしたベースの練習にDIYホーンシステムを起動するのは大げさすぎる。
そこで、アンペグの小さなベースアンプを購入した。
サウンドハウスで24500円(2450ポイント)だった。
ベースアンプを購入するのは初めてである。
以前はZOOMの初代B1のヘッドホン出力で改造ALTECシステムを鳴らしていた。
このため、ベースアンプは必要なかったのである。
箱から出してみると厚手のサランネットが銀色に光り、なかなかカッコいい。
"Ampeg"の大きくてピカピカのバッチといい、ビンテージ感が満載である。
スピーカーユニットは4Ωの8インチ1発。
デジタルアンプで出力は30Wだそうだ。
サランネットの下方に2つリボンが出ていたので、引っ張ってみるとベルクロテープがはがれ、サランネットが外れた。
ごくごく平凡な顔つきのユニットが顔を出した。
その両下方にバスレフダクトが開いていた。
MDFの板厚は15mmであり、ダクト長はだから15mmである。
アンペグのSVT810E等の上級機種はポプラ合板の15mm厚であり、その板厚だけは踏襲している。
箱を鳴らすと低域の指向性が広がるかもだし、おそらく聴感上の帯域バランスも低域よりになるのだろうと思う。
このあたりがアンペグのキャビネットの個性を作っているのだろう。
RB108とRB110のスピーカーユニットはどこのメーカーなのか分からないが、それ以上のロケットベースシリーズはLavoce製である。
ちなみにアンペグの上級機種のスピーカーユニットはだいたいEminence製である。
調べてみると、1961年にMagnavoxのケンタッキー州のスピーカー工場をCTSが買い取り、Magnavoxから移籍したBob Gault氏がCTSのチーフエンジニアになったそうだ。
初期のSVT810にはこのCTSのユニットが搭載されており、1966年にBob Gault氏はEminenceを設立した。
Eminence Legend B810 32Ωや、Ampeg 86-032-01なんかを入手して遊んでみたいなぁ、と思ったりするのだが本気になるととんでもないことになるのでやめておこう。