2024/05/23

Remodeling Altec System



アナログ入力タイプのDSP付きモデルは48kHzのAD変換なのでなんとも残念な感じがつきまとう。
そんなこんなでDCX2496をしばらく継続して使ってみてもいいかもしれないと思うようになった。
DCX2496もDEQ2496もブラインドタッチで操作できるほど慣れ親しんだし、その多様なパラメーターの調整を通じてオーディオに関する様々な技術要素を教えてもらった。
かってベリンガーはブランドとしては三流という印象もあったが、今や大企業に発展し、傘下にLab Gruppenやタンノイを抱えている。
清貧なイメージが好きだったので、つまらんなぁ、とちょっと思ってしまう。




DCX2496は発売されてから20年以上たっており、ソフトウェアも何回か更新されている。
業務用機種は寿命が長いものが珍しくはないが、それでもデジタル機材で20年というのは大したものである。
思えばこいつがあったから懐をあまり傷めずに巨大なマルチアンプシステムを構築できたわけだし、何と言ってもオートアラインが本当に素晴らしい。
DEQ2496は、例えばソナーワークスのリファレンスで代用できるが、DCX2496の代わりはDBXの高いのを買わなければならないので、なんだか癪である。




しかし、DCX2496を使い続けるとなると、システム更新というワクワク感が宙ぶらりんになり不愉快である。
それならアンプを交換するかという話になった。
現在使用しているのは、これも16年間使用し続けてきたマランツのPS3001である。
あのころは金欠だったしなぁと懐かしい気持ちになる。
そして、こんなものを16年も愛用するとは、ケチにもほどがあるだろうとしみじみ思うが、こういうのはおそらく一生治らん。

話を戻すとPS3001はAVアンプである。
それの6ch分のアンプで3ウェイマルチをやっているわけである。
当初からAVアンプでマルチアンプをやるのはどうなんだろうと思っていたが、DEQ2496のイコライジングなどで調整を重ねると、まだいけるまだいけると夢中になり、気づいてみれば16年が経過していたのである。
そのおかげというかなんというか10素子のPEQを自在に使えるようになってしまった。
で、現在、PS3001から出ている音に不満があるのかと言えば、不満らしい不満はない。





2024/05/14

Remodeling Altec System



少し前にDCX2496からブツブツとノイズが出るようになり、予備のと交換した。
16年も使用してきたからこれはしょうがない。
しかし、このあたりで次の一手を考えてもいいかもしれないと思うようになった。

デジタルチャンネルディバイダーを再考するのもいいが、これといって魅力的な機種はない。
一方、その機能を内蔵したパワーアンプが流行っているようだ。
デジタルミキサーが普及してきたのでDante等のデジタル入力対応機種が増えてきている。
AES/EBUは分枝の問題やワードクロック用の別配線が必要なので廃れていくと思う。

Dante対応機種を検討してみると、まず、高出力に過ぎる。
Powersoft、Crown、Lab Gruppen等では1kw超えは珍しくない。
Danteネットワークは大規模PAにおいて多数のアンプを使用するためのものだからこれは仕方がない。
そうした中では比較的常識的なヤマハPC406-Dでも600Wx4なのだから恐れ入る。

廉価なものになると、DSP機能がしょぼいのがあるので注意が必要だ。
例えば、Bose ProfessionalのPS404Dは4chのうち2chはディレイ機能が省かれている。
 

では、アナログ入力モデルはどうか。
アナログミキサー用の小規模PA用のアンプであり、安価で出力も常識的だ。
CrownのXtiシリーズは、Band Manager2というソフトでコントロールできる。
ダウンロードして操作してみるとディレイは2mm以下で設定できるようだ。
実際に接続して動作させてみないと本当の所は分からないが。
このXtiシリーズはAB級アンプとスイッチング電源の組み合わせであり、Crown最後のAB級なのかもしれない。
しかし、どうせ買うならデジタルアンプがいいなと思ってしまう。




ヤマハのPXシリーズはデジタルアンプだ。
ソフトの更新でPX3とPX5のファンノイズは低減されたが、静音ファンへの交換は必要だと思う。
ヤマハに問い合わせてみるとディレイは7mm単位とのこと。
なお、このPXシリーズはラックマウント用の耳が取りはずせる。
パワーアンプ3台ぐらいならYケーブルで分枝しても良いと思うが、ベリンガーのDS2800等のディストリビューターで分枝する方がカッコいいかもしれない。