2004/09/04

セブンのお話 04話 大当たりの車

 

お世話になっている先輩に見せたところ、これからこの車で場外馬券場に乗り付けて馬券を買おう、そういうのが似合うぞとおっしゃる。そしてリアシートにお座りになると「新車みたいじゃないの」「冗談で買うなら最高の車だね」「おい、足が組めるぞ」などとおっしゃる。そのとき購入された馬券はなんと500倍だったそうで「これは幸運を呼び込む車だね」とほめられました。

と、そこまでは良かったのですが、2005年のクリスマスイブに事故まで頂戴してしまいました。免許をとって26年間無事故だったのに。事故の原因は高齢者特有のうっかり運転。

安全確認さえもお忘れになられたジイサマ運転のトヨタヴィツ号が右側の脇道から元気よく飛び出してきて渋滞に並びながら徐行、というよりほぼ停止しているような状態の750iLの右前方にぶつかりました。右フロントフェンダーをへこませ、続いてバンパー右側を打ち抜くように駆け抜けるという荒業。お一人で勝手に勝負されていたようです。こちらの損害はフロントフェンダーやバンパーの交換等で64万円。




ジイサマがいけないのは明らかなのですが、ジイサマが放った保険屋がしぶとくて弱りました。結局、ジイサマの過失95%とジイサマの攻撃機ヴィツ号の損害は負担しないという奇妙な示談となりました。あとで気づいたのですが、5%単位で過失認定できるなら1%でもいいんじゃない、と交渉を粘るべきでした。




2004/09/03

セブンのお話 03話 ファーストインプレッション

 

納車整備ではエンジンオイルやオイルフィルターの交換の他、ラジエターのチェックバルブの交換、4本のラジエターホースの交換、ヘッドライトウォッシャーパイプの交換などを行ったそうです。無料でしたが10万円程度の整備内容だそうです。エンジンの熱が凄いのでエンジンルーム内のゴム製部品の劣化が早いのだとか。それからETCユニットの取り付けもお願いしました。

購入以前は知らなかったのですが、ネットで調べてみるとセブンシリーズの故障の話がでてきます。よく壊れるのですか?とお店の方に尋ねてみると、E32は酷かったですけどE38はそんなに故障しませんよとのことでした。この話、信じたいものです・・・ ともあれ2005年11月25日にめでたく納車。

早速、ピカピカに磨き上げられた750iLでドライブしてみました。フォーンという滑らかなエンジン音で加速してゆきます。シフトショックは上り坂での発進以外にはほとんど分かりません。高速道路では信じられないぐらい安定しています。これは気持ちがいい。ちなみに100km/hは1700回転。

さらに回転を上げてゆくと本性を現します。大排気量なのにトルクで押し出すタイプではなく高回転で回りたがる。一般道でも100km/hのドイツに合わせたバルブタイミングのせいなのかな。50~60km/hからベタ踏みしてみると昔のナナハン並みの加速が味わえます。

コーナリングはフワフワ煽られることもなく路面に張り付いています。DSC(Dynamic Stability Control)はオートバイのリアブレーキを引きずるような感じでコーナー内側へ車体を引き戻すように働きます。どういう仕組みになっているんだろ?

この車、走ると面白いのですがデザインはいまいち。同世代の3シリーズ等と見分けがつかず個性が感じられません。また大排気量を誇れる時代でもないでしょう。ま、こういう地味で時代遅れの方がのんびり付き合えるかもしれません。