スピーカーユニットを取り付ける前にスピーカーユニット単体の動作確認をしました。
最初に5本のウーファーを裸の状態で鳴らします。
38cmウーファーのPeavy 1508-8ALCPが4本、サブウーファー用の46cmウーファーの1808-8HPS、それぞれ、出音が小さかったり、ボイスコイルのタッチ音がする等の問題はありませんでした。
次に、ホーンに取付けた状態のPeavey 1008-8HEをテスト。
バックチャンバーはまだ取付けておらず、ユニットに直接配線。
おそるおそるボリュームを上げてゆくと…おおっ、これは凄いや!
ご機嫌な音というか豪快な音が出てきました。
報われた気分です。うれしいっ!
この1008はホーン用に設計された超強力ユニットであり、25cmユニットでありながら4インチ径のボイスコイルを備えています。
8Wayの黄色いホーンシステムに4本使用しています。
以前、ヨハネスさんが黄色いホーンシステムを聴きにいらっしゃったとき、このダブルの1008に耳を近づけ「いい音してるなぁ。」とうれしそうに言ってました。
しかし、2オクターブに満たない帯域の音を聴いて、すぐに判断できるとは…
ほんと、耳がいいというか、びっくりな人です。
こっちは全帯域で何度も聴いて初めてこのユニットの性格が分かった(ような気がした)というのに…
お次は、JBL2451H。
これもホーンに取付けた状態。
うむむ、これも大丈夫かもしれない…よく分からないけど。
とりあえず出音には問題ありません。
さらに他の手持ちのユニットも引っ張り出してきてテストしてみました。
JBL2431H、2407H、2408H、それぞれ問題ありませんでした。
安心しました。
V字型バッフルのシステムを解体し、そのスピーカーユニットやアンプ類を再利用するので、アンプはデンオンのAVC-3809が2台ということになります。
ところが、チェックしてみるとそのうちの1台のリレーがいかれているようです。
音が出たり出なかったりする!
さらに、2台あるDCX2496のうち、1台がまともに動作しません。
これじゃサブウーファーを接続できないじゃないか!!
AVC-3809のカバーをあけてリレーを探しますが、昔のようなリレーは見つかりませんでした。
接点を綺麗にすればあるいは、と思っていたのですが。
DCX2496も買いなおした方がいいのかなぁ…
気を取り直して箱やケーブル端にスピコンコネクタ(NL4MPR、NL4FRX、NL4FX)を取付けてゆきます。
ケーブルはカナレの4S6です。黒100m買いました。馬鹿かも、です。
ケーブルで音が違うのはヨハネス亭で体験させていただきました。
WE等の20mぐらいのケーブルで聴き比べをしたのですが、その違いは3Wayマルチのレベル調整で0.5dB分ぐらいかなって感じでした。
だからといって軽視したりはしてません。
4S6を選んだ理由は他にあるのです。
貯めるは金、つかうは銭。
今回のシステムはリッピングしたCDしか聴かないので、パソコンソフトのfoober2000のボリューム調整(画面に表示されるスライダーのこと)を使用します。
このやり方はもう何年も改造ALTECシステムで使用しています。
foober2000で24bit、ウルトラモードの96khzのサンプリングレートで出力します。
ノートパソコンにCreative Sound BlasterをUSB接続、ここからの光出力をSRC2496で受けます。
SRC2496のRCAとXLRのデジタル出力端子から2台のDCX2496に接続します。
RCAデジタル出力の方にはカナレのBCJ-XP-TRBというマッチングトランスを使用します。
そして2台のDCX2496の6ch分の出力は7台のアンプを格納する2台のAVC-3809のEXT入力におくりこまれることになります。
これで最大6wayのマルチアンプに対応できます(という予定でした。)。
なお、foober2000のボリューム調整を使用するため、AVC-3809のボリュームは-18dBの状態にしたままです。
なぜfoober2000で24bit、ウルトラモードの96khzのサンプリングレートで出力するかというと、音質の改善という理由ではなく(それもあるけど)、これをSRC2496で受けてDCX2496に流し込むやり方が、DCX2496を安定して動作させることが経験的に分かっているからです。
DCX2496のサンプリングコンバータの誤動作が原因なのかどうかは分かりませんが、突然音が悪くなったりする現象を解消することができます。
さらにDEQ2496を測定器(RTA)として使用します。
しかし、AUTO EQなどは使用するつもりがないのでシステムにDEQ2496を組み込むことは今のところ考えていません。