2019/09/05

JBL 2155H



改造ALTECシステムでDEQ2496のパラメトリックイコライザをさらに調整しました。
低域は厚く、中高域はより自然な感じになりました。
グイグイくるパラメトリックイコライザの新しい設定はこんな具合です。



素子が一つ増えました。




ピアノモニターに使用しているJBL 2155HでまれにCDデータを再生することがあります。
その場合には、改造ALTECシステムのDEQ2496をつなぎ変えて音出しします。
DEQ2496には2155H用のオートEQでフラットにしたGEQデータと、2155H用のパラメトリックイコライザの設定もメモリされてます。
新しいパラメトリックイコライザの設定を2155Hで聴いてみようと試してみました。
2155H用のオートEQでフラットにしたGEQデータに、この新しいパラメトリックイコライザの設定を加え、さあ試聴。




なんだろう、この残念な音は…
低域の透明感や中高域の鮮やかさがまるで感じられない。
こりゃダメだ。
MR94と2155Hの小さなホーンの差がもろに出てしまいました。

先日、ダリのスピーカーとマランツのアンプ(だったかな?)を使用している友人に改造ALTECシステムを聴かせたところ、「これハイレゾなの?」って言われました。
そのときは妙なことを訊くなぁと「CDをリッピングして96kHzにアップサンプリングしただけだからハイレゾではないんじゃないかな。」と答えました。
後日、MR94のような大型ホーンを聴いたことがない人はそういう感想を持つのか、と気づいた次第。

同じイコライジングでもスピーカーの能力が違うと出てくる音は全然違う。
そういう意味では、改造ALTECシステムは黄色いホーンシステムに結構近いシステムなんだと、ちょっと見直しました。
2155Hには退役しているDCX2496をあてがい、すこし頑張ってもらおうかなと考えています。



 

2019/09/03

Remodeling Altec System



先日の黄色いホーンシステムから出たグイグイくる音を分析、改造ALTECシステムで再現してみました。
まず、黄色いホーンシステムのグイグイ音をDEQ2496とECM8000で測定。
次に、改造ALTECシステムをDEQ2496のオートEQとECM8000により全帯域をフラット化。
最後に、DEQ2496のパラメトリックイコライザで黄色いホーンシステムの周波数分布を再現しました。
パラメトリックイコライザの設定はこんな具合です。




パラメトリックイコライザの各素子のデータはこんな具合。




なんとなくラウドネス曲線に似てませんか?って調べてみると、こんなグラフがありました




このグラフの縦軸を圧縮するとこんな具合です。




1kHz、4kHz、10kHzのくぼみ方が似てるなぁ。
これね、2446Hの受け持ち帯域が、897Hzから4.02kHzで、偶然の一致なんだ。
コンデンサをかましたので、そのあたりのレスポンスが低下したわけだ。
同様に、DE500が8.5kHz以上、2402H-05が10.1kHz以上なので、同様のレスポンス低下が生じた。

低域側の盛り上がりは、40Hz以下の最低域と、80Hzを中心とした低域に分けて設定しているので、この辺りはドーンと出すのが好き。
ただし、80Hz辺りは部屋の特性でディップができやすく、また160Hz辺りで定在波によるピークが出やすいので、オートEQ後でも部屋のクセは残る場合が多いでしょう。
ディップはほっておいても、ピークについては臨機応変に対応しないとね。

低域特性は部屋の音響特性のほか、音量によってもずいぶん違います。
音量は中音量です。
前傾姿勢で虚空をにらむような大音量ではないです。
かと言って、蚊の鳴くような小音量でもない。
リラックスして普通に聴ける音量。

それで改造ALTECシステムの音がどうなったかというと、黄色いホーンシステムと同様、今までで一番いいような。
でも、システムの規模が黄色いホーンシステムよりも全然小さいのでミニチュアみたいな感じになってしまいました。
それはともかく、これが当面のマイブーム特性ということになると思います。
これから時間をかけて何がどうなっているのか細かく設定を探っていこう。