いい映画だった。
イタリア系アメリカ人の方とは会ったことがない。
もし話す機会があっても、こういう問題について尋ねるというのはできそうもない。
James Martini(James Bullough Lansing)氏はイタリア系。
だから、彼の設計による初期JBL製品は米国のというより実は隠れイタリアンデザイン、とは思っていた。
歴史に残るデザインは、おおむね血がそうさせている。
老舗のB&CやRCFに親近感をもつのもそういう共通点を感じるからかもしれない。
イタリア系であることを隠すというのは悲しいことだ。
たしか"バロー"が世話になった一家の名だったか、これもなんとなく悲しい。
そして、だからこそJBL社を大切にした。
マティーニ氏はそういう人だったのだ。
この映画を見て、しばらくたって、胸の奥が重くなった。