2025/06/29

HONDA CB1000F



バイクが好きになったのは小学生のころだ。
それが、仮面ライダーとかそういうヒーローものからではなく、なんとカブとかメイトが好きだったのだ。
カブなんかに乗っている大人が近くにいた訳でもないのに、不思議とひかれていたのである。
で、カブやメイトのプラモデル、いや、お菓子のおまけのような簡単なキットみたいなのがあって、それを組み立てては眺めていた。
これも奇妙な物欲の発動だったのだろう。

それから妙なことに、当時でもカブとかがカッコいいとは思っていなかったのである。
だからというか、スーパーカーブームとかがやってきても興味を示さなかった。
車が嫌いというのではなく、興味の対象外だった。
カブなどが好きというのは、一般的なカッコよさ以外の何かの要素に反応していたからなのだろう。

そして、もう一つ不思議なのは、カブに乗りたいというのではなく、カブそのものが好きだった。
カブを眺めながら、それに人間が乗っているところを想像したりしない。
カブの外観に興味を持っていたということになるのだが、カッコいいとも思っていないわけで、やっぱりかなり変だ。
スピーカーユニット好きといい、あのころの俺、一体何を考えて生きていたのやら。



2025/06/28

HONDA CB1000F



このブログを読んでいる世代の方なら御厨さと美氏をご存じだろう。
裂けたパスポートとかイカロスの娘がamazonのkindleで無料で読める。
そうした漫画の中には、海外生活、海外でのドライブ旅行やスキー、軽飛行機や大排気量オートバイの操縦などが描かれている。
このうち軽飛行機を除いては、やってみることができた。
直接的な影響ではないとは思うが、そうしたことになんとか手が届きそうになったときに、最後の一押しが御厨氏の漫画への好意だったような気がする。
だから感謝している。

あてのない気ままなひと月半のヨーロッパドライブとか、イエローストーンを含む西海岸周辺の国立公園を10日から2週間かけてドライブ旅行するというのを何度も何度も繰り返すというのは、車のメカの知識やドライブの自信がないとできないだろう。
オートバイとの付き合いで身についたことがこうした行動を支えているわけだ。
裂けたパスポートの中で、女の子がオートバイの旅先でパンクに見舞われるシーンがあるが、そういうのが少しずつ人生を鍛えてゆくのかもしれない。
オートバイへの物欲があってほんとに良かったと思う。




御厨氏の連載ではなく単発の漫画の中に、こういうのがあった。
記憶が定かではないのだが、リタイヤした記念にオートバイを始め、250CCのイタリア製オートバイを購入してツーリングに出る。
そして、若者のグループと出会い一緒にしばらく走っていると、峠道ではらんできたダンプと接触し、足を骨折してしまうという話だ。
このオートバイ、確かアエルマッキだったと思うんだが、違ったかな。

まあいい。
御厨氏がこの話を否定的に描いていたのかはおぼえていないのだが、そうだな、俺は否定的には考えないな。