2010/09/06

DIY Speaker (3)

前回と略同じ落札額でした。












ホーンのスロート周辺をねんどや石膏などで埋めようと思っています。
なお、100円ショップで入手した紙粘土を試しましたが、硬化してもやや柔らかいためダメでした。






いろいろと調べているうちに「京ねんど」という商品を発見。
石粉粘土(stone powder clay)だそうです。
アマゾンで販売しています。

「京ねんどとは、すべすべして扱いやすく、細かい細工ができる粘土です。
空き缶、瓶、プラスチックの容器など、どのような芯材にも良くつきます。
収縮が少なく、ひび割れもほとんど無く、一度乾燥しても、その上に着けることが可能です
完全密封にしておくと、一年間は柔らかいまま保存できます。
乾燥後は、引きしまって硬くなり、表面を磨くと落ち着いたつやが出ます。
乾燥すると、彫刻刀やカッターナイフなどで削ることができます。」






細かな造形に向いているようなのでホーン自体を作ることができそう。
段差を削るくりぬきホーンではなく、段差を埋める。







Trioの大きさを参考にして作図。
もっと詰めてみよう。









600Hzクロス、う~ん。









Classicのデザインも素晴らしい。






奥行きの浅いホーンシステム。
これをデザインするのはとてもむずかしい。
しかし、この製品はそれに成功している。











これも好きです。
コニカル派のBillさん製作。













アカペラのホーンタワー。












これらも見事なデザイン。
箱は閉じた空間、一方、ホーンは開放された空間を暗示するデザイン。
両者を融合させて見せるのか、それとも分離して見せるのか。
スピーカーデザイナーの悩みどころ。






2010/08/31

DIY Speaker (2)

ミッドベースホーンに使用するコーン型ユニットをどうするか。
最初のころはPEAVEYの1208-8SPS BWX(下の画像)を考えていました。
KPT-MCM-3 GRANDのホーンと同じ12インチです。
それに12インチは使用したことがないため興味がありました。





しかし、受持ち帯域を考えると12インチというのは大きすぎるような気がします。
8インチ程度がいいのかな?と思うようになりました。
でも、8インチだとダブルにしないとダメかしら?などと分からなくなります。

そこで間をとって10インチを考え始めました。
そうなるとユニットは自動的にPEAVEYの1008-8HE BWX(下の画像)になります。
サウンドハウスで何故か安売りしており10800円。
自動的というのは安価で入手しやすいホーン用の10インチとなると、これ以外考えられないからなのです。







ユニットが決まったので、これに合わせて縦横の比率を考えてゆきます。








高さ600mm、幅820mmがいいかんじです。
縦横の比率が決まると、今度はホーン長がどのくらいになるかを検討。
この段階でホーンの計算等をしなくてはならないのですが問題ありません。
コニカルホーンをベースにした複合ホーンなので正確に計算できませんし、300Hz程度から使用するのであれば、この程度の大きさで十分以上であることが分かっているからです。








全体のおおよそのサイズ決まったので具体的な構造の検討に入ります。
今回は曲げ合板を使用し、中ほどがコニカルホーン、スロート口と開口を曲面にしてみようと思っています。






もっと煮詰めてゆきます。







さすがサウンドハウス、あっという間に届きました。
裸で音出し、2本とも問題ありません。







ダストキャップの直径は約11cm、サラウンド(エッジ)がかくれる最大直径は19cm。
以前、黄色いホーンシステム用に4本購入したときも思ったのですが、この磁気回路の大きさは異常な雰囲気です。
まさに異常なヒト用です。












スロート径を200mmから190mmに。
スロート部分を延長し、広がり率を緩やかにしました。






曲げ合板というのは使ったことも見たこともないのです。
4mm厚か5mm厚のものであれば、この程度の曲率に耐えられるようです。
これを2枚重ねる。
スロート口を構成するバッフル板は、6mm厚を3枚重ねる。
これは単に板取の都合です。

かなり難しい工作なのでネジ止めで仮組みしたいと思います。
組立て順に図面を作ってみると…







天板と底板をバッフル板とホーンの左右支持板と左右端の支持板により連結。
左右のホーン板を取り付ける。








天板と底板の左右のホーン板の間にホーンの上下支持板を取り付ける。
上下左右のフラットな支持板でホーン板が囲まれているという構造。







斜線で示すのは幅190mmの仮ホーン板。
これを仮に張り渡しておいて、左右のホーン板の間隔を実測。
その実測値が仮板のどの位置で測定されたものかをマーキング。
このデータをもとに現物合わせで上下のホーン板を作成し、完成!
と、こういう予定。