2025/08/29

Behringer A800



いつものようにサウンドハウスから購入、29800円(2980ポイント付)だった。
7ウェイマルチアンプシステムなので7台購入しようとしたが、在庫切れで1台は入荷待ちである。
このため、サブウーファー用の1台は引き続きA500を使用することにした。

A800は意外と熱を持つ。
デジアンなら大丈夫だろうと消しゴムを挟んで2段重ねにしたのだが、ちょっと無理っぽい。
そこで、12cmのUSB静音ファンを4つ購入し、ラックの背面側から3段階の最弱で送風してやると問題解消、完璧に冷却できた。




例によってマルチアンプシステムのアンプ交換はレベル調整をやり直すので厳密な聴き比べはできない。
そのレベル調整はDEQ2496のオートGEQを実行しながら行ってゆく。
この作業、時間がかかるし結構うるさいのでイヤーマフを使用してる。
オートGEQの補正量を参考にしながら各A800とA500の入力ボリュームと3台のDCX2496の出力レベルを勘案しながら徐々に整えてゆく。
必要とするゲインを確保しつつ、A800の入力ボリュームを絞って残留ノイズを低く抑える。
もっとも、ボリューム位置を9時程度に絞れば、通常、問題は無いと思われる。
今回はDEQ2496のオートGEQを実行する際に、1オクターブあたり1dB減衰する"ROOM CORR.(Room correction function/空間補正機能)"を使用した。 

2025/08/26

Behringer A800



A800のスペックは8Ωステレオで220W、8Ωブリッジで800Wである。
ただし、この数値はリミッターやドライバー保護回路の制約がない場合の出力である。
実際のパワーは、8Ωステレオで142W(0.05%以下)、8Ωブリッジで418W(0.025%以下)となる。
DIYホーンシステムでは単純計算で合計2122Wになり、片CHあたり1kwを超える。
そんなパワフルな駆動系を持つシステムは今まで聴いたことがない。
どうせ1W程度しか使わないのだから何とも贅沢である。
そしてこれだけのパワーがあるのに冷却ファンはなく、しかも重量は3.2kgである。
サイズは2Uではあるものの、奥行は220mmしかない。

べリンガーがリファレンスと銘打つだけあって、モニター用に作られている。
使い勝手もよく、RCA、フォン、XLRの入力端子を備え、スピーカー端子も、バインディングポスト、バナナプラグ(バインディングポストのキャップを外す)、スピコンと揃っている。
あと、背面にはステレオとブリッジモノの切替えスイッチがついている。
使用前に適切に選択されているか必ずチェックしよう。


A800の導入で、ベリンガーのみで駆動系のシステムが構成されたことになる。
このオールベリンガーシステムの残留ノイズレベルは非常に低い。
111dBという超高能率のJBL Professional 2451Hの大型ホーンに頭を突っ込まないと聞き取れない。
従って、リスニングポジションでは当然無音である。
このシステムは安定化電源により支えられており、電源から混入するノイズもフィルターにより排除されている。
現代の業務用機材では、安価なものでもS/Nは100dB以上確保されているので、ノイズは使い手の技量や使用環境にほぼ原因がある。
だから、そういう機材でノイズが出る場合、EMI/RFIノイズフィルターを備えたFURMANのタップ等を最初に試してみよう。