2402Hに2405Hのダイヤフラムを組み込むことができることは知っていました。菅野沖彦氏の075がこうしたタイプだったような。しかし、こういう改造はメーカーが関知するようなものではありません。もしかしたら、これは過去にも何らかの形で販売されたことがあり、それを真似たのが例の改造だったのかしら。
特注に応じて200個ぐらい作ってみたのではないでしょうか。その交換用のが、倉庫の隅でひっそりとホコリをかぶっていた、ということなのでは。まあ、理由や生産時期など、結局知ることはできないでしょう。かなり安価なので、すこし錆の浮いた古いものかもしれません。
ツィーターとしては、2155Hのホーン部(2416H)を2360A+2446Hの高域不足を補うツィーターとして利用しようと思っていたので、本格的なツィーターは当分買わないことにしていました。それに、40歳を越えているから悲しいことにそんなに高いところまで聴くことはできないでしょう。
そういう次第で、2402H-05を買うかどうかは少し考えてみなければならないだろうし、すぐに売り切れるものでもなかろうと、コンピューターの電源を落としてベッドに入ったのですが、やはり眠れません。1時間ほどでガバと起き上がり、申し込みのフォームにどんどん入力し送信完了。あっさりケリをつけてしまいました。悲しいけど、結局は理屈より金なのね。安ければ文句ございません。
9月6日に発注して9月10日には一旦は届いたらしいのですが、留守だったので明日配達します、という紙がドアに貼ってありました。翌日の9月11日(September 11thの一周年の日)に小さな小箱で届きました。発注からたった5日間で手に入った訳ですが、この5日間のなんと長かったことか。箱を開けると完璧な新品で、心配していた錆も傷もありませんでした。
興味があったのはユニット裏側の型番の表示。ちゃんと「2402H-05」と刻印してありました。つまらないことですが、これは嬉しい。製造番号は20196と20229。この製造番号から、やはり200~300台ぐらいが製造されたのではないかと思います。保証書は入っていましたが、期待していたスペックシートの類は入っていませんでした。これは残念。
箱に戻すのが惜しくて机の上に二つの2402H-05をしばらく飾っておきました。深いホーンの曲面が表情を豊かなものにしています。精悍な面構えのようにも見えますが、角度を変えて見てみると優しい感じに見えることもあり、ヘアライン仕上げも落ち着いた風情で悪くないです。味のあるデザインというか、オーディオ機器特有の精密感を巧みに表現しています。
その1カ月後に、またJBLのサイトをのぞいてみたら、2402H-05の表示はなくなっていました。完売ということなのでしょう。北米では2402Hのコピーらしき製品が安価に出まわっているのに結構売れるものだなと思いました。
後日、「JBLのすべて」を読んでいたら、コンサートシステムの紹介記事の中に「2402H改」という文字を見つけました。おそらく、これだと思います。
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