設置スペースを無駄にしないように、システム全体のおさまりをもたもたと考えているわけです。
しかし、普通のコーン型ユニットによるウーファー部も少し飽きてきました。
プレナー型というか、フラットパネルスピーカーはどうか。
振動板には20mmから50mm厚の発泡スチロール板を使用。
6.5インチ、8インチ、10インチのコーン型ユニットを複数使用して駆動。
背面開放型です。
15インチ28個分の振動板面積。
緑色の部分はスプレータイプの硬質発泡ウレタンで充填。
この発泡ウレタンのスプレー缶はホームセンターで安く売っている。
硬質ウレタンを充填する際にグラスファイバー等を混入することについて調査中。
また、このウレタン充填という手法をホーンの強化や制振にも使うことを思いついた。
後日、EAWは同様の手法を使用していることを知った。
シリコーンゴム製のチューブでインナーエッジ(suspension)を製作することを考えている。
シリコーンチューブの支持部材を位置調整可能に取り付け、ボイスコイルのセンターを維持する。
上の画像では、アウターエッジ(surround)の内側にインナーエッジ(suspension)がある。
このインナーエッジ(suspension)は日本語ではエッジ(surround)として表記されているが、ダンパー(suspension)として機能しているのではないかと思っている。
アウターエッジ(surround)とインナーエッジ(suspension)に囲まれている外側の領域(closed section)は密閉され、吸音材が設けられている。
インナーエッジ(suspension)の内側の領域の3箇所には矩形の穴(opening holes)があり形式的に背面開放になっている。
通常のウーファーは、スピーカーユニットの振動系と箱の内部の空気の協働により共振を起し低音のレスポンスを稼ぐ。
これはバスレフであろうと、密閉であろうと、原理は同じだ。
Technics SB-AFP1000のようなフラットパネル型は、フラットパネルのみの共振動作により低音レスポンスを稼いでいる。
SB-AFP1000の振動板は発泡マイカである。
現在でも平面型スピーカーに用いられている。
高価な素材ではなくホームセンターなどで売られているバルコニーの床材になっている。
FOSTEXがこの発泡マイカの表面に金属膜か何かを貼り付けたものを2005年に特許出願したが、昭和57年のシャープの公開特許公報を引用されて拒絶されていた。
こんな具合に数年前から調べたり考えたりを続けている。
それだけにプレナー型ウーファー部の自作の難しさを理解している。
何よりパラメータに関するデータがなく音が心配だ。
うまくいくのかな、作るの大変そう、どうしようか。
逃げろって、どこへ?
原発 小さな疑問 その1 自然放射線
原発の問題を考えるときに小さな疑問が残っていて、それが気になって理解を妨げているものがある。
そのようなものを簡単に取上げてみたい。
今回は「自然放射線」である。
自然放射線についての多くの人の疑問は、
1)自然放射線は1年間に2.4ミリシーベルトと官房長官が言ったのに、なぜ1年間に1ミリシーベルトが問題になるのか。
2)東京等の測定値を見ると比較的低いのに、自然放射線だけで1時間あたりで0.3ミリシーベルトもあるので、福島原発からあまり放射線が来ていないのではないか?
という疑問である。
政府(官房長官)は4つ、普通の人なら錯覚するような表現をした。
だから真面目な人は計算が合わないし、わかりにくい。
1)2.4ミリシーベルトというのは世界の平均で、日本は1.4ミリシーベルトである。
日本の他の放射線量と比較する時には、1.4ミリシーベルトを使わなければならない。
2)おまけに1.4ミリシーベルトの3分の2は「内部被曝」である、
3)それなのに普通に発表されている数値は「外部被曝」(推定)である。
4)関東は関東ローム層があって外部放射線が低く、関西は花崗岩が多いので若干高めである。
4重に微妙に表現が適切ではないので、真面目な人が計算するとどうも合わないということになる。
また発表される数値が外部なのか、外部と内部を足したものかも明言しない。
私が公表されている測定方法を見るとどうやら外部だけらしい。
つまり日本人があびる自然放射線の内、外部からは関東で0.02程度で、後は食材や水、ラドンという元素からの内部被曝である。
だから、比較するときには、自然放射線(1時間あたりでは0.02マイクロシーベルト)と、発表される数値(東京の0.092マイクロシーベルト)が同質の数字である.
そうすると、引き算して0.072マイクロシーベルトが福島原発から東京まで来た放射線ということになる。
ところが、今回の場合、内部被曝(たとえば、マスクをつけてなかったので空気中の放射性物質を吸い込んだ)がハッキリしていない。
普通の自然放射線と同じように、外部が3分の1、内部が3分の2とすると、およそ3倍の1時間で0.2マイクルシーベルトぐらいになる。
それに水と食材を加えると、さらに0.14ぐらいを足すから、余計にあびている放射線は1時間に0.34となり、1年間では約3ミリシーベルトになる。
一応、自然放射線の内容を示したが、現在ではあまりにデータが少なく、このように正確に計算しようとするとむしろ混乱する。
そこで、このブログでは「発表値×4」で自分が被曝する量を計算しておくのが良いのではないかと考えている。
私の4には、水の放射線が少なくなれば、その代わりに魚が入ってきたりするので、当面は4が良いと判断している。
(平成23年4月4日 午後9時 武田邦彦執筆)
4月10日は東京方面直撃。
UTC(世界時間)0:00は日本時間の朝9:00。
しかし、普通のコーン型ユニットによるウーファー部も少し飽きてきました。
プレナー型というか、フラットパネルスピーカーはどうか。
振動板には20mmから50mm厚の発泡スチロール板を使用。
6.5インチ、8インチ、10インチのコーン型ユニットを複数使用して駆動。
背面開放型です。
15インチ28個分の振動板面積。
緑色の部分はスプレータイプの硬質発泡ウレタンで充填。
この発泡ウレタンのスプレー缶はホームセンターで安く売っている。
硬質ウレタンを充填する際にグラスファイバー等を混入することについて調査中。
また、このウレタン充填という手法をホーンの強化や制振にも使うことを思いついた。
後日、EAWは同様の手法を使用していることを知った。
シリコーンゴム製のチューブでインナーエッジ(suspension)を製作することを考えている。
シリコーンチューブの支持部材を位置調整可能に取り付け、ボイスコイルのセンターを維持する。
上の画像では、アウターエッジ(surround)の内側にインナーエッジ(suspension)がある。
このインナーエッジ(suspension)は日本語ではエッジ(surround)として表記されているが、ダンパー(suspension)として機能しているのではないかと思っている。
アウターエッジ(surround)とインナーエッジ(suspension)に囲まれている外側の領域(closed section)は密閉され、吸音材が設けられている。
インナーエッジ(suspension)の内側の領域の3箇所には矩形の穴(opening holes)があり形式的に背面開放になっている。
通常のウーファーは、スピーカーユニットの振動系と箱の内部の空気の協働により共振を起し低音のレスポンスを稼ぐ。
これはバスレフであろうと、密閉であろうと、原理は同じだ。
Technics SB-AFP1000のようなフラットパネル型は、フラットパネルのみの共振動作により低音レスポンスを稼いでいる。
SB-AFP1000の振動板は発泡マイカである。
現在でも平面型スピーカーに用いられている。
高価な素材ではなくホームセンターなどで売られているバルコニーの床材になっている。
FOSTEXがこの発泡マイカの表面に金属膜か何かを貼り付けたものを2005年に特許出願したが、昭和57年のシャープの公開特許公報を引用されて拒絶されていた。
こんな具合に数年前から調べたり考えたりを続けている。
それだけにプレナー型ウーファー部の自作の難しさを理解している。
何よりパラメータに関するデータがなく音が心配だ。
うまくいくのかな、作るの大変そう、どうしようか。
逃げろって、どこへ?
原発 小さな疑問 その1 自然放射線
原発の問題を考えるときに小さな疑問が残っていて、それが気になって理解を妨げているものがある。
そのようなものを簡単に取上げてみたい。
今回は「自然放射線」である。
自然放射線についての多くの人の疑問は、
1)自然放射線は1年間に2.4ミリシーベルトと官房長官が言ったのに、なぜ1年間に1ミリシーベルトが問題になるのか。
2)東京等の測定値を見ると比較的低いのに、自然放射線だけで1時間あたりで0.3ミリシーベルトもあるので、福島原発からあまり放射線が来ていないのではないか?
という疑問である。
政府(官房長官)は4つ、普通の人なら錯覚するような表現をした。
だから真面目な人は計算が合わないし、わかりにくい。
1)2.4ミリシーベルトというのは世界の平均で、日本は1.4ミリシーベルトである。
日本の他の放射線量と比較する時には、1.4ミリシーベルトを使わなければならない。
2)おまけに1.4ミリシーベルトの3分の2は「内部被曝」である、
3)それなのに普通に発表されている数値は「外部被曝」(推定)である。
4)関東は関東ローム層があって外部放射線が低く、関西は花崗岩が多いので若干高めである。
4重に微妙に表現が適切ではないので、真面目な人が計算するとどうも合わないということになる。
また発表される数値が外部なのか、外部と内部を足したものかも明言しない。
私が公表されている測定方法を見るとどうやら外部だけらしい。
つまり日本人があびる自然放射線の内、外部からは関東で0.02程度で、後は食材や水、ラドンという元素からの内部被曝である。
だから、比較するときには、自然放射線(1時間あたりでは0.02マイクロシーベルト)と、発表される数値(東京の0.092マイクロシーベルト)が同質の数字である.
そうすると、引き算して0.072マイクロシーベルトが福島原発から東京まで来た放射線ということになる。
ところが、今回の場合、内部被曝(たとえば、マスクをつけてなかったので空気中の放射性物質を吸い込んだ)がハッキリしていない。
普通の自然放射線と同じように、外部が3分の1、内部が3分の2とすると、およそ3倍の1時間で0.2マイクルシーベルトぐらいになる。
それに水と食材を加えると、さらに0.14ぐらいを足すから、余計にあびている放射線は1時間に0.34となり、1年間では約3ミリシーベルトになる。
一応、自然放射線の内容を示したが、現在ではあまりにデータが少なく、このように正確に計算しようとするとむしろ混乱する。
そこで、このブログでは「発表値×4」で自分が被曝する量を計算しておくのが良いのではないかと考えている。
私の4には、水の放射線が少なくなれば、その代わりに魚が入ってきたりするので、当面は4が良いと判断している。
(平成23年4月4日 午後9時 武田邦彦執筆)
4月10日は東京方面直撃。
UTC(世界時間)0:00は日本時間の朝9:00。
0 件のコメント:
コメントを投稿