V20のスピーカーユニットは、25cm、10cm、そして小型ドライバーと、比較的コンパクトなユニットで構成されているため、ユニットの配置が極めてタイトです。
ユニットの集中配置という点では屈指のスピーカーシステムでしょう。
よく見ると、各フロントグリルの内側中央には円盤状の部材が取り付けられています。
番号がはっきりしないのですが(36?)、Technical Manualによると"Foam, LF RBI"と表記されているものではないかと。
10inchユニットのRBIということなんでしょうね…
3発のD2415Kが金属製のスロート部分に取り付けられています。
ラインアレイのこの手のスロートは垂直方向の指向性を極限にまで絞るようにできています。
家庭に持ち込むにはちょっとむずかしいと思わせるのがこの点です。
各D2415Kの2つの磁気回路の熱は、金属製スロートと背面の放熱板により均等に放熱されるようです。
2つのボイスコイルは直列に接続されているようですが、それぞれの磁気回路の熱の不均衡はボイスコイルの抵抗値に影響を与えるため、ダイヤフラムの完璧な対向運動を阻害するのかも。
ちなみにTechnical Manualには、D2415Kに関し以下のような記載があります。
"Nominal Impedance: 3 x 20 Ohms
(in parallel): 8 Ohms
Bandpass Sensitivity: HF x3 in parallel: 111 dB @ 1W / 1m (2.83 Vrms at 3.3ft)
D.C.Resistance: 16.0 ohm +/- 0.2 ohm each
(in parallel): 6.1 +/- 0.3 Ohms"
RBI(Radiation Boundary Integrator)と組み合わされている4つの2164Hは、ディファレンシャルドライブではなく、シングルコイルです
ボイスコイル径は50mm(2inch)と大口径。
なお、2164Hの口径について、Spec Sheetには"130mm(5inch)"と、また、Brochureには"4inch"と記載されております。
4inchだとは思うのですが…
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