モーゼルの花瓶をヤフオクで購入しました。
鹿がエングレービングにより描かれているものが以前から欲しかったのです。
花瓶の形状は626タイプで、高さは28cm。
Octagonal Facet、色はベリルです。
落札価格は9万円(税込97200円)でした。
北米にはエルクという巨大な鹿がいます。
イエローストーン国立公園にリドルレイクという湖があり、そこに行くためのトレール(小道)を家族で歩きました。
そしてリドルレイクからの帰路、森の中で一匹だけで静かに下草を食べている巨大な雄のエルクに出くわしました。
イエローストーン国立公園ではエルクはめずらしい動物ではありません。
しかし、リドルレイクで出会ったそのエルクは、並外れて大きかった。
その角(antler)も素晴らしく巨大なものでした。
エルクはこちらに気付き、我々の方をじっと見つめます。
エルクは発情期になると非常に危険です。
これはまずいです。
刺激しないようにゆっくりと帰路を進みました。
そのときはエルクに許してもらったというか、相手にされなかったようで事なきを得ました。
ガラスの表面はこんなに深く削られています。
凹状なのに、上の画像のように凸状に見えます。
626のデザイン時期は、1920年~1935年だそうです。
随分時間に幅があるので、色々な形状を試しつつ徐々に形が決まっていったのではないでしょうか。
また、626にはさまざまな種類があり、6面カット、8面カットの他、円筒状のものもあります。
モーゼルの工場はチェコの温泉地カルロヴィ・ヴァリにあります。
チェコの鹿というのはどんな連中なのかなと調べてみると、アカシカが生息しているそうです。
北米のエルクはアメリカアカシカというそうで、アカシカはそれよりやや小さい。
もっとも大きさを除けば似たようなものでしょう。
鹿の角は春に伸び始め、冬の終わりに抜け落ちます。
それを毎年くり返す。
しかし、角は年齢を重ねるごとに大きくなり、また、枝分かれも多くなってゆきます。
エルクの平均寿命は10~13年ほどであり、飼育下では20年ほど生きるそうです。
今回購入した花瓶の鹿さんは若々しい感じがします。
4~6歳ぐらいかなぁ。
モーゼルの鹿にはいろいろあります。
それぞれに味があっていいなぁ。
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