BMWの最初のV12エンジンはどんなものだったのだろうかと調べてみると、それは"BMW VI"だそうです。
1926年に完成。
下の画像のように、これは大変クラシカルな雰囲気です。
挟み角は60、ボア160mm、ストロークが190mmと199mm、排気量は46.93L。
このストロークは、articulated connecting rods(下の画像)になっているためで、T34のエンジンがそうだったことを思い出しました。
T34のエンジン、V-2-34というV12ディーゼルエンジンのルーツはよく分かりませんでしたが、イスパノスイザの航空機用エンジンがベースになったようです。
話を戻すと、このBMW VIはソ連においてMikulin M-17としてライセンス生産され、その後も航空機用エンジンとして発展し、Mikulin AM-38Fが1941年に開発されます。
ボア160mm、ストロークが190mmと196.7mm、排気量は46.66L。
基本的なスペックはBMW VIと変わりませんが、下の画像のように現代的な外観に生まれ変わっています。
DOHCの4バルブ?になっているようです。
そして、このAM-38F、Ilyushin Il-2に搭載されて東部戦線で大活躍をするわけです。
youtubeにこのIl-2のよくできたビデオゲームの動画ありました。
やっぱりV12っていうとこの時代の航空機なのかなぁ。
ちなみに46.66Lの1/8は5832cc。
だからBMW760LiのN73B60エンジンは、ほぼ1/2スケールになります。
5972ccもの大排気量ですが、航空機用エンジンのミニチュアモデルとも言えるかもね。