いよいよ音出しです。4作目のスピーカーは、およそ、幅80cm、高さ150cm、奥行き95cmという大きさ。2枚の小さな鼓膜を動かすだけなのに、これ明かに「やりすぎ」です。さあ、苦労が報われる瞬間がきました(くるはず)。たいてい裏切られるけど。
最初に、第1系統の2360Aを中心とした3ウェイシステムから聴いてみました。2155Hのウーハー部と2446Hとのクロスオーバーは、500Hz(18dB/oct)です。2446Hと並列に接続されている2402H-05のフィルムコンデンサの容量は、3.47μFです。ロー、ミッド、ハイは全てアブソリュートでの正相接続。ディレイやEQ等は設定していません。サブウーハーのYSTはON。
おそるおそる小音量で全てのユニットから音が出ていることを確認、とりあえずロー側のアンプであるA501とハイ側のアンプである222ESJの各ボリュームを調整して、ざっとバランスをとります。そして、D1000のボリュームで音量をぐっと上げました。
言葉を失いました。リアルで圧倒的です。スピーカーシステム全体が音を押し出してきます。開放的に音が広がり、その一方、とても深い音がします。それから、今まで聴こえなかった細かい音や雰囲気が出ており驚きました。
これは大成功。エージングも済んでいないのに、最初から自分の希望を遥かに越える音が出てくれました。ともかく、2360A+2446Hの威力は凄いものでした。低音も正確でしっかりしたものに変わっていました。これはマルチアンプの効用なのでしょう。
落ち着いてから、第2系統の2155Hの同軸スピーカーシステムを聴いてみました。2155Hのウーハー部と2416Hとのクロスオーバーは1200Hz(18dB/oct)です。ローとハイは正相接続。YSTはON。
バイラジアルホーンの「高域だら下がり特性」がそのまま出ているものの、音が出ているので一安心。すぐに、第1系統に切り換えて聴きつづけました。このときは、第1系統の音が凄くて、第2系統どころではなかったからです。
オーディオをやっていてよかったとしみじみ思いました。2003年8月24日の夕方のことでした。