V字型バッフルと組み合わせるユニットは38cmウーハーにしました。46cmウーハーも考えてみましたが、さすがに恐ろしくなってきてやめました。
38cmウーハーをちょっと比較してみましょう。振動系の実効質量の順で並べてみました。有名なユニットの数値はだいたい覚えてますけど、あなたはどう?
フロントロード向きの515-8HGPと2220Aは、実効質量が60gと軽く、やはりQ値が0.2以下と小さいですね。ところで、最近の業務用のサブウーハー用フロントロード箱は、密閉箱の特性にホーンロードの帯域を付加するという考え方で設計されています。こうした箱に適合する最近のユニットはコーン紙が強靭なためか、それともサブウーハー用だからなのか、実効質量は大きめになっています。
ハイコンプライアンス型のTL-1601aと2235Hは、FsとQ値の何れもが小さく、小さな箱に入れてFsとQ値を上昇させることを前提に設計されています。
2265Hと2266HはJBL社の最新型主力ウーハーです。いずれもNDD構造の磁気回路(3インチボイスコイル)を搭載しています。2265Hは過去の主力ウーハーであった2226Hよりも実効質量が重くなっています。低域のレンジを欲張る傾向になってきているようです。2266Hはサブウーハー用のユニット。実効質量はなんと260gもあります。残念ながら両ユニット共に単品では販売されていません。
PEAVEY社の38cmウーハーは全て4インチボイスコイル。1508-8ALCPとCUCPはプロライダーシリーズ、また1508-8SPS、HE、CUはブラックウィドウBWXシリーズのユニットです。プロライダーシリーズは、BWXシリーズの改良型であり上位機種になります。ちなみに、BWXシリーズは2001年頃、プロライダーシリーズは2003年頃に開発されました。
1508-8HPSはローライダー18の38cm版であるローライダー15のこと。非常に強力なサブウーハー用ユニットです。そして、LO MAX15はこのローライダー15をさらに強化した怪物ユニットです。LO MAX15はブラックウィドウシリーズのフルサイズフェライトマグネットを2段積みにした磁気回路を備えており、ユニット重量が14.8kgもあります。
LOMAX15
安価に入手できるPEAVEY社のユニットの中から1508-8ALCPに決定。適度に軽い実効質量、4インチアルミボイスコイル、そして新型フレームの搭載と魅力を感じていたからです。