2023/06/29

Loudspeaker Systems Design



KS100は、さらにパワードスピーカーに興味をもたせてくれた。
パワードスピーカーとしては、最初にJBLのPebblesを購入し、その後JBL Professionalの305PMK2と308PMK2を購入した。
置き場所などをあちこち変えてみる手間暇は必要だが、家庭用のオーディオシステムとして308PMK2で十分ではないかと思っている。
オーディオ三大鉄則の、文句があるならまずはスピーカー設置場所(位置)変更、である。

最近のモニター用やPA用のハワードスピーカーは、ウーファー用とツィーター用に2台のデジタルアンプを搭載したマルチアンプ方式のものがほとんどである。
さらに、DSPを搭載し、チャンネルディバイダーの機能と周波数レスポンスの補正(デフォルトでの)機能もある。
このため、最初から出音が素晴らしく手間いらずである。
スマホをつなぐだけで、特に不満のないオーディオシステムが完成してしまうのである。




従来のオーディオでは、アンプとスピーカーの組み合わせで音を変化させるということになっていた。
しかし今や、手軽に楽しめるというかまともな価格で入手可能なオーディオ用のスピーカーやアンプはほとんど無いように思う。
昔ほど量産されないので高価なのは仕方がないのかもしれない。
しかし、モニター用のパワードスピーカーは世界中で販売されおり、その量産効果もあってか、性能の割に大変安価である。
また、こうしたパワードモニターは、一流メーカーの最新のオーディオ技術を手軽に体験できるところも魅力である。



2023/06/25

Loudspeaker Systems Design



ヤマハのKS100という存在は、JBLやALTECのスピーカーユニットを客観的に眺める契機になった。
例えば、4インチのボイスコイル径は高耐入力というか、ハイパワー用のかなり特殊なウーファーであることが分かってきた。
また、業務用ではプレスフレームが一般的であることも知るようになった。
オーディオの世界では有名なJBL等のスピーカーユニットがいかに素晴らしいかということを再認識させてくれたのである。
その一方で、それほどの特殊なスピーカーユニットでなくても家庭用として使うなら十分ではないのかとも思うようになった。

確かに、JBL等のスピーカーユニットを使用すれば盤石ではあるものの、実際に家庭内で鳴らす場合、それがマルチアンプである場合にはなおさら、驚くほどの小音量でしか鳴っていない。
7ウェイや8ウェイといった超マルチアンプシステムでは、ウーファーでもわずかにうなっているという程度だ。




黄色いホーンシステムは、大型のホーンスピーカーシステムのマニアの海外のスレッドなどによく掲載されている。
その中のコメントでPeaveyのウーファーを使っていることを疑問視する意見があった。
なるほど、システム構成から見てJBL Professionalのウーファーを使えと、その気持ちはよく理解できる。

20年ぐらい前の話だが、Peaveyのウーファーユニットを最初に導入する際、その評判を調べてみたことがあった。
ProSound Webのフォーラムで、Low Rider 18のリード線が断線することが報告されていた。
こうしたことはハイパワー時にリード線がサスペンション(ダンパー)に叩かれて生じる。
しかし、この不都合以外の良くない評判を発見することはできなかった。
さらに、この不都合は家庭内の使用で起こるのか、ということである。
結局、Peaveyのスピーカーユニットを数機種試してみたが、JBLに買い替える必要はないというのが結論である。
KS100の存在が頭の片隅にあることにより、オーディオとの付き合い方が、ブランドに惑わされない冷静さ伴うものになっているわけである。