2019/09/08

JBL 2155H



Yahooブログが終了するとのことで、ヨハネスさんの"マンハッタンの夜"の文章と画像の保存作業をおこなっているわけだけれど、こんな記述があります。

「ホーンによるミッドバス 2005/3/26(土)

コンプレッションドライバーと、ホーンによるミッドバスの第一印象は、ずいぶんすっきりしたな~というもの。
私が一番嫌な、中低音のくぐもった感じは、まったく払拭された。
これで、自分の向かった方向が、間違っていなかったと、狂喜するわけだけど、ちょっと待てよ・・。これでは、やせっぽちすぎないか?
でもこれは、ミッド部のホーンの音になれてなかったせいだとすぐに気がつく。
音量と、エネルギー量とを慎重に聞いて、バランスをとっていく。
すると、以前より、エネルギーを持った中低音が得られることがわかってくる。
自分的に嫌な中低音じゃないので、嫌な部分を絞ったような、痩せた中低音にはならないんですね。
しっかりエネルギーを出しても、いやな感じにならない。
結果として、変に痩せた音じゃなく、エネルギー的にもピラミッド型のバランスが得やすいんですね。
自分は、細身の音が好きだと思っていたんですが、これが実は違うことがわかった。
自分は、くぐもった中低音が、極端に嫌いなだけで、決して細身の音が好きなわけじゃないようです。
ミッドバスホーンと、ウーハー部のクロスの話は次回。

余談ですが、以前、偶然知り合ったPA屋さんと話をする機会がありました。
その人曰く ホーンはでかいほうが正解。
ただ、現実問題として、設置、チューニング時に、ホーンの大きさや重さが負担になることがあるので、現在は小型の軽いホーンが主流になってしまった、らしい。
小型の軽いホーンを使って、後は、イコライジングでごまかす(?)らしい。
さらに、、昔、中高音にJBLを使った仲間では、2482+2402派と2440+2405派に大別できた、らしい。
ミッドバスとして2482を使う私には、あまり関係ないかもしれませんが、2482の音を聞いていると、非常に理解できる話なんですね。」




コンプレッションドライバーと、ホーンによるミッドバスとは、2482と2360の組み合わせのこと。
この組み合わせを300Hzからお使いになっていた。

この余談でPA屋さんのお話にイコライジングのことが出てきます。
イコライジングでごまかすというのは、正しい表現ではないかと。
そんなことしても小さなホーンが大きなホーンと同じように鳴るわけではないからです。
なんとかバランスをとる、あるいは、辻褄を合わせるという感じかな。






 

2019/09/07

JBL 2155H



イコライザの設定についてググってみると、"Eargasm Explosion"(お耳の快感大爆発)というiTunes用の設定が有名であることがわかりました。
1kHz、4kHz、16kHzと、2オクターブ毎にカットしてます。




例の縦軸を圧縮したラウドネス曲線と比べてみると、"お耳の快感"の何らかの普遍的習性?を暗示しているような気がします。
それにしても、2オクターブ毎というのも不思議ですよね。




気をとり直して2155Hで新しいイコライジングをもう一度聴いてみました。
まず、中低域の厚みが足らないです。

これは、2155Hのホーンがボイスコイル周辺を覆っているからだと思います。
JBL C222HPのアコーステックアパチャーテクノロジーの逆になっちゃってるのよね。
で、224Hzを+1dBにしてみました。

また、中高域が弱い。
1002Hzを+1dB、それから4477Hzの-0.5dBをはずしました。






おお、だいぶ良くなった。
悪くない、悪くないです。
低音はまだまだですが、全体的にはナチュラルな感じになりました。
イコライジングを楽しみつつ、スピーカーの性質をより深く理解するのも一興ですね。