2019/10/30

JBL 4315 Studio Monitor




ランシングヘリテッジにグレッグティンバース氏の4345についての記述があったので翻訳してみました。
ご存じのように、4345の開発責任者もグレッグ氏です。



私はこの30年前のシステムに対する関心の高さを信じることができません。(4345スレッドの多数の書き込みに対しての謝意)
4345は、主にその大きなサイズのために、全生産期間にわたりあまり商業的には成功しませんでした。
たいていの人はもっと小さなスピーカーを購入すると思いますし、低音の分解能が十分ではないという評判もありました。
この点については、エンクロージャーの容積が十分に大きくなかったからではないかと思っています。
長い間、私はこのスレッドで取り上げられているようなことについて考えていませんでしたが、何度かコメントを求められているので、ここに私の意見を書いてみましょう。

JBLの大型の4ウェイシリーズの伝統的なサウンドをお好みならば、このシステムは今でも素晴らしいパフォーマンスを発揮すると思います。
その基本設計において、良い点と悪い点があります。
良い点は、非常にダイナミックな再生を得意としており、それはどのようなタイプの競合製品とも混同されるようなものではない点です。
あまりパワーを必要としませんが、必要に応じて高出力アンプによるハイパワードライブを余裕でこなします。
問題点は、いくつかあります。
最初の問題点は、10インチユニットとHL92ホーンとの間のタイムアラインに大きなずれがあることです。
これは、両ユニット間において、軸上の周波数レスポンス、指向性パターン、そして、ドライバーブレンディングの均一性にあらわれます。
二つ目の問題点は、ウーファの高域側と10インチユニットの低域側にパッシブクロスオーバーを使用している点です。
500Hz以下で設定されたパッシブクロスオーバーは、ウーファーユニットとエンクロージャーの組み合わせによる動的インピーダンスと作用し合い、好ましくない結果をひきおこします。
その結果、100Hzぐらいに相当なゲインを与えてしまいます。
パッシブシステムからゲインが生じることは、一般的に良くないこととされています。
ハイパスフィルターの場合、動的インピーダンスの極めて大きなピーク帯域に渡りパッシブネットワークを動作させることになります。
この動的インピーダンスのピークは、ウーファーのエンクロージャー内に設けられた10インチユニットの基本共振に起因してひきおこされます。
これは、10インチユニットの端子間に生じる実電圧が理想値よりも小さいことを意味します。
さらに、当時のマーケティング担当者はバイアンプ駆動を可能とするスイッチを要求したため、ネットワーク回路がより複雑なものになってしまいました。
このスイッチには、誤った設定を行った場合でもアンプやスピーカーに損害を与えてはならないという要求があったのです。
このような小さなことが積み重なり、ウーファーに追加的な挿入損失と、ダンピングコントロールのロスをもたらしました。
上記のような問題点の指摘は非常に厳格なものであり、ご存知のとおり、4345が正常に動作しないわけではありません。

最後の4344MkIIを含む大型4ウェイシリーズの私の印象は、それらが楽々とダイナミックに鳴り、色付けが極めて小さく、生き生きと鳴るということです。
正確なステレオイメージングという点については今日の標準的なシステムに比べると少し曖昧です。
また、混変調歪みは非常に小さいのですが、4ウェイ未満のよくできたスピーカーシステムに比べるとデティールの表現で劣ります。
もっとも、このような問題を一挙に解消するようなシンプルな解決策はなく、最高の結果をもたらすような設計手法も存在しません。
スピーカーの設計は妥協の連続とも言え、4345はそういう意味において、大変よくできた妥協の産物と言えると思います。

私は、このスレッドの最初の方にある2122Hに関するコメントに気付きました。
このユニットは本当に良い音声変換器です。
これまでもそうだったし、これからもそうだと思います。
このユニットの再生音は、極めてナチュラルに聴こえます。
2123は、2122Hよりももう少し優れていると思います。
スムースさという点ではやや劣りますが、ボーカルの再現に関しては2122Hよりもよりリアルな描写を行うことができます。
どちらのユニットも数百Hzから1500Hzあたりの重要な帯域の再現能力は大変優れていると言えます。

皆さんはシステムを最大限に活用するために多くのことについて話し合い、様々なことを試してきたと思います。
私が自宅にメインシステムとしてこのスピーカーシステムを持っていたと仮定した場合、私が行うであろういくつかの対策についてお話ししましょう。
・バイアンプスイッチを取り外します。
選択したモードの状態で実配線してください。
スイッチはそれほど良くないです。
・バイアンプ駆動ができるなら、そうしてください。
2245Hと2122Hの音は驚くほど変化するはずです。
2245Hのパッシブネットワークはオマケであり、標準仕様ではないということです。
2245Hと2122Hのクロスオーバー周波数付近のレスポンスはフラットではないので、バンドパスフィルターを適切にするために、チャンネルディバイダーの出力電圧を調整する必要があります。
・ネットワークの部品を新しいものにすることは、なかなか難しいと思います。
すべてのコンデンサーはフィルムコンデンサーに交換すべきだと思いますし、可能であれば空芯コイルを使用したいと思います。
たしか、4345はタップ付きの鉄心を使っていたと思います。
空芯コイルに交換すると、インダクタンスが変化してしまうので、ネットワーク全体を再設計しなければならなくなります。
あなたがネットワークに十分に精通していない限り、コイルに関してはそのままにしておくことをお勧めいたします。
・もしあなたが思い通りに改造できるなら、バッテリーバイアスドネットワークに変更すべきです。
その違いは信じられないほどです。
・リングラジエータ(2405H)は、パッシブネットワークを嫌います。
最高域における最大の改善は、2405を専用の小出力アンプで駆動することです。
必要な駆動電圧は3V乃至4V rms程度です。
2405は2.83 vで110dBを示します。
ネットワークでは、かなり減衰されて使用されています。
いずれにせよ、このような周波数帯域では実際のパワーはとても小さいのです。
アンプの電圧出力を知るだけでよく、パワーアンプの最大出力は無関係だと思ってください。
2405は約12オームで、電流をあまり必要としません。
私なら前段に二次または三次のハイパスフィルターを備えた小出力のオペアンプを使用します。
パッシブネットワークからリングラジエータ(2405H)を切り離し、2405に電流を直接送り込みます。
このため、使用するアンプのオン/オフ時においてDCの突入電流が生じないかを確認してください。
それはダイアフラムの金属疲労をひきおこします。
また、使用するアンプは、極めてローノイズのものでなければなりません。
そうしなければヒスノイズは極めて耳につくような大きな音量で再生されることになります。
以前、私は古いマランツの1030プリメインアンプで2405を駆動していたことがあります。
パワーアンプを分離することができ、そのツィーターの音はいつも素晴らしかったです。
・L型可変抵抗もそれほど難しくはありません。
好みのバランスが取れたら、抵抗の各脚部を測定し、固定抵抗に交換するのはかなり簡単です。
・多くのの写真から、スピーカーシステムがブロックなどで持ち上げられて配置されていることに気付きました。
ミッドベースのぜい肉を最小限にするために、2245を床から持ち上げることは非常に良い対策です。
将来売却することを考慮するなら、上記のような改造は可能な限り復元可能に行った方がよいと思います。

最後に、L250と4345の比較について簡単に言及します。
率直に言えば、私はL250の方が好きです。
LE14ウーファの低音の音質が好きです。
これまでもそうだったし、これからもそうでしょう。
2245は、専用のサブウーファーとして使用するのなら、これまでで最も音質の良いウーファーの一つと言えると思います。
スピード感、音程、パンチ力が見事に調和しています。
したがって、そういう観点からは、18インチの方が14インチよりも優れています。
しかし、残念なことに、18インチユニットはパッシブネットワークによる悪影響を14インチよりも受けやすいのです。
私は、L250の中域と高域の方がスムーズな音質で、ずっと見通しの良い感触を持っていますが、楽々とダイナミックなサウンドで鳴る点では4345の圧勝です。
上記の変更をすべてL250システム(UHFの独立アンプ駆動を除く)に施しましたが、その改善は非常に大きなものです。
4345についてはそのような変更をしたことはありませんが、L250よりも4345の方がこれらの変更によるメリットが大きいと思います。
もし両システムがほぼ同じレベルに調整されていたら、全体的な勝者を明確に決めるのは非常に難しいと思います。
しかし、私はより大きな可能性を持っているとして4345に傾くかもしれないと思います。

私の仕事に関心を持ってくれてありがとうございます。
私は非常に長い間私を優遇してくれた本当に素晴らしい職業に恵まれていました。
音や音楽を楽しむことは非常に個人的なことであり、あなたを幸せにすることは、他人を喜ばせるかもしれないし、そうでないかもしれないことを忘れないでください。
他人のことはほっといて、あなたが幸せで誰も傷つけないのなら、思うとおりにやってみなさい。
スピーカーシステムは虚構世界における存在ですから、解釈の余地は十分にあるということです。




I can't belive all the interest in this 30 year old system. It was never very successful during its life time primarily due to its size. Most people would get something smaller. It also had a reputation for less than detailed bass, which I have always thought was due to the enclosure not being quite large enough. I haven't thought about these things in years but since I have received a few requests for comments - here goes.

 The system was and probably still is a stellar performer if you like the inherent sound of the traditional big JBL 4-ways. There is good news and bad news in the basic design. Good in that they are dynamic as hell and never get confused with intermodulation products of any type. They don't take much power to run and can swallow up a really big amp should you wish to do so. The weak areas of that type of design are several. First, there is a large time off-set between the 10" driver and the HL92 horn. This shows up in both the on-axis response, the directivity pattern and the homogeneity of the driver blending. The second problem is the use of a passive crossover between the top of the woofer and the bottom of the 10". Passive crossovers set to frequencies below about 500 Hz react badly with the motional impedance of the woofer/box combination and give substantial gain around 100 Hz. Gain out of a passive system is generally a bad thing. In the case of the High Pass, we have to work the passive network through a really large motional impedance peak resulting from the 10" fundamental resonance in the sub enclosure. This means that the actual voltage drive that occurs at the terminals of the 10" is less than ideal. There was the added complexity that the Marketing folks of that time required switchable bi-amp capabilities in which the incorrect setting of the switch was not allowed to hurt anything. These little things all add up to additional insertion loss for the woofer and loss of damping control. Now all of this sounds pertty bleak, but as you have no doubt noticed, no one told the 4345 that it can't work correctly so it does anyway.

 My sonic memory of the big 4 ways, the last of which was the 4344MkII, is that they are effortless, dynamic, pretty low in coloration and really "alive". They are a little vague by today's standards in terms of precise imaging and although they are very low in intermodulation effects, they are not as detailed as really good lesser way designs. There is no simple answer to any of this and no one design statement that is best. Everything is a series of compromises, and the 4345 has a very good set of complimentary compromises.

 I noticed a comment earlier in this string regarding the 2122H. It is a really good voice transducer. It always has been and always will be. Things just sound really natural through it. Another one that might be slightly better is the 2123. It is a little less smooth but perhaps a little more realistic on voice. Either are really good for that critical range from a few hundred Hz to about 1500 Hz.

 I imagine you guys have talked about and tried lots of things to get the most out of the system. I will mention a few things that I would do if I had a pair at home for my primary system.
•Get rid of the bi-amp switch. Hardwire it in which ever mode you want it. The switch is not that great.
•If you can work out bi-amping do so. The difference in the 2245H and 2122H will be amazing. The crossover will have to be non standard. Neither driver is flat around crossover so the voltage drives will need to be adjusted to get proper acoustic bandpasses.
•The network components should be updated and this isn't easy. All the capacitors should be polypropylene and you would want to use air core inductors where ever possible. I believe the 4345 used some tapped iron cores. Those are hard to replace with aircores because the surrounding network topology would have to change and all of the values have to be re-engineered. I would suggest leaving them alone unless you are really good at this stuff.
•If you can swing it, go to a biased network. The difference is unbelievable.
•The ring radiator hates passive networks. A major improvement in the upper range would be to drive the 2405 from its own little amp. You only need 3 or 4 v rms. The 2405 does 110 dB for 2.83v. It is padded way down in the system. There is little real power at those frequencies anyway. You only need to know the voltage output of the amp, power is irrelevant. The 2405 is about 12 ohms and won't draw much current. I would use some little chip amp with a 2ond or 3rd order low level highpass in front of it. Take off the passive network to the ring and just feed it straight. Make sure the amp doesn't make a DC thump on turn on or turn off. That will fatigue the diaphragm. The amp will also have to have really low noise characteristics as any hiss will be really loud directly into the ring. I used to use an old Marantz 1030 integrated amp to run my rings. I could separate out the power amp section and the tweeters always sounded really good.
•The L-pads aren't so hot either, particularly after all of these years. Once you have your preferred balance, it is fairly easy to measure each leg of the L-pad and replace it with fixed resistors.
•I notice from many of the pictures that the system is elevated on blocks. It is very good to get the 2245 up off of the floor to minimize midbass fatness.
For resale reasons, you should be very careful about doing as much of this as possible reversibly.

 Before closing I should comment briefly about the 250 - 4345 comparison. Simply put, I prefer a 250. I like the bass quality of the LE14 woofer. Alway have and always will. The 2245 when used as a dedicated sub is one of the best sounding woofers ever. It has an amazing blend of speed, pitch and punch. So does the 14" but the 18" is better. Unfortunately the 18" dislike for passive networks hurts it more than the 14" is hurt by a passive network. I think the mid and high range on the 250 is smoother and much more open however the 4345 wins by a bunch in terms of effortless dynamic sound. I have made all of the above changes to 250 systems (except for separate amp on UHF) and the improvement is huge. I have not done so on the 4345 but I suspect that that system will benefit from theses changes more than a 250 would. If both systems were tweaked out to about the same level, I suspect it would be very hard to come up with a clear overall winner, but I think I might lean towards the 4345 as having the greater potential.

 Thank you all for the interest in my work. I must admit I have been blessed with a really nice profession that has treated me well for a very long time. Remember that sound and music enjoyment are very personal things and that what makes you happy may or may not please others. Screw them. If you are happy and no one is geting hurt then go for it. No loudspeaker system even approaches real life so there is plenty of room for interpretation.












2019/10/27

JBL 4315 Studio Monitor



4350のプロトタイプとして有名な"Texas Bookshelf"(テキサスブックシェルフ)は、1971年のAESで展示されました。
2216が2発、2130、2392と2440、2405という4ウェイ。
サイズ等はわからないので、例の魚眼レンズで撮影された画像から描き起こしてみました。




Mr. Don McRitchieと、Mr. Steve Schellは、"The History and Legacy of JBL"の38ページ右欄に以下のようにこのスピーカーシステムについて説明しています。

Market Dominance of JBL Studio Monitors

If one looks carefully at the fisheye photograph at bottom left, one can spot a huge, unique loudspeaker system con-taining two 15" bass drivers mounted along a vertical axis, with a top section containing a 12" driver, horn/lens and slot radiator.
This was a seminal prototype that laid the founda-tion for JBL’s rise to market dominance in the studio moni-tor industry by the mid 70s.

The prototype was the brainchild of Walter Dick, the head of JBL’s Transducer Engineering Department.
This depart-ment title was a bit of a misnomer, since it had responsibil-ity for engineering all aspects of loudspeaker systems, both professional and consumer, including transducers, networks, enclosures, and overall system parameters.
In 1971, Walter decided that JBL needed a showcase to present at the up-coming Audio Engineering Society (AES) convention.
He set the parameters for a professional loudspeaker with an unparalleled combination of output and accuracy.

The system illustrated above utilized two 2216 bass drivers, which were the professional equivalents of the LE15B de-veloped for the L200.
The mid-bass unit was a 2130, while the mid- and high-frequency drivers were the 2440 and 2405, respectively.
The system was bi-amplified with sepa-rate amplifiers for the bass section and mid/high module and was affectionately nicknamed the “Texas Bookshelf.”

As intended, the system generated a high level of attention at the AES convention.
Walter Dick recognized that there was enough interest to develop the prototype into a production model.
While the prototype was not targeted at any specific market, he realized that a studio monitor developed from that concept made the most sense. As previously mentioned, rock music was at the center of the popular culture in the 1970s.
This genre placed ever increasing demands on playback levels for which the still widely-used Altec 604, and even the JBL 4320, were inadequate.

Google Translateで翻訳してください。




1971年のAESの大会に展示した時点では、このシステムは特定の使用目的を持っていませんでした。
しかし、このシステムはAESで注目を集めたため、これをベースにしてスタジオモニターである4350が開発されることになります。
スピーカーシステムの開発は、グレッグティンバーズ氏がインタビューで答えているように、技術者主導で行われているわけではないそうです。
"誰かのアイディア"をみんなで検討することからスピーカーシステムの開発が始まり、そのアイディアというのは、おそらく企業戦略やマーケティングや販売店で聞いた顧客の要望のようなものだと思います。

テキサスブックシェルフは、4320や604のような貧弱な低音の時代から新たな力強い低音の時代の到来を告げるためのデモ用であったため、低音を強調したシステム構成を持っています。
12インチや15インチのコーン型ユニットは、迫力と厚みのある音、すなわち"ウーファーの音"をそのキャラクターとして持っています。
この"ウーファーの音"は、8インチや10インチからは聴くことができません。
テキサスブックシェルフは新たな低音の時代をアピールする目的があったので、10インチではなく12インチのミッドベースが選ばれているように思います。

同じ4ウェイ構成ながら、すべての帯域に適切なユニットを分配した改造ALTECシステムに比べると、この4350のプロトタイプは低音を偏重した構成であることがよくわかります。
12インチのミッドベースは、"ウーファーの音"を感じされるので、このような構成の15インチシステムのミッドベースとしてはあまり適切ではありません。
そういう観点から同程度の低音再生能力を持つシステムで10インチのミッドベースを備えるモニタースピーカーを眺めてみると、4345モニターやWest Lake AudioのBBSM-15の意図がわかると思います。




West Lake Audio BBSM-15







2019/10/25

Lansing Heritage DIY Forum



改造ALTECシステムはなかなか面白いシステムですし、興味をお持ちの方に参考になればと、例のスレッドに書き込んでおくことにしました。
ランシングヘリテッジの管理人さんのMr. Widgetさんにレスをいただきました。
うれしいな。




10-21-2019, 04:08 AM
kiirojbl

Hi,
I made this Remodeling Altec System 11 years ago.
Since then, the system and I have been getting along well.
I recently added Selenium HM17-25 and JBL 2408H to the system.


The Remodeling Altec System is controlled using Behringer DCX2496, DEQ2496 and ECM8000.
The systems are driven by 3 way multi amp system.
I uses AUTO ALIGN function of DCX2496 and AUTO EQ function of DEQ2496 to flatten the frequency response from 25Hz to 20kHz, and the following parametric equalization settings of DEQ2496 are made.





10-21-2019, 06:31 AM
kiirojbl

I like classical music, especially orchestras, so I like speakers that can make dynamic expressions in a wide range.
This Remodeling Altec System meets this demand with an 18 inch woofer and ALTEC MR94 Large Format Horn and 291-16K.

The 828B cabinet is divided into upper and lower chambers by a partition plate.
The lower chamber containing the PEAVEY LOMAX 18 inch woofer has a capacity of 8.0 cubic feet/225 L.
The enclosure volume recommended by PEAVEY are 4.0cf a small volume enclosure (44Hz/-3dB), 6.0cf a medium volume enclosure (37Hz/-3dB), 8.0cf a large volume enclosure (31Hz/-3dB).
Therefore, the volume of this lower chamber is ideal for this woofer unit.
The vent dimensions are 4.7inch/12cm x 5.5inch/14cm for the opening and 11inch/28cm for the length.

This Remodeling Altec System succeeded in efficiently storing an 18 inch killer woofer.
And this system with excellent space factor is a very compact system for me.


One of my other systems is Yellow Horn System which driven by 8 way multi amp system.


My other system is DIY Horn System which driven by 7 way multi amp system.


These systems are also controlled using Behringer DCX2496 and DEQ2496.


This Remodeling Altec System is a very small system compared to the Yellow Horn System and the DIY Horn System, but I like it because it sounds great despite being compact.




10-21-2019, 07:06 PM
Mr. Widget

Pretty spectacular looking systems! Not sure they would fit in very many homes, but it looks like you’ve made them work.

Widget




10-21-2019, 10:12 PM
kiirojbl

Thank you Mr. Widget
The Lansing Heritage site brings me a lot of knowledge and fun.
Thank you very much.

I'm sure my speaker systems are a little big and my wife says so too.
The next day after listening to the orchestra in the concert hall, I don't want to be disappointed when I listen to the same CD on the audio device.
I believe the size of the speaker should be reflected in its height.
I think a height of about 6feet/180cm is desirable.
I expect the Texas Bookshelf is a speaker system built on the same idea.

I don't like the muddiness of the mid-low range sound of the woofer during high-power playback.
Many classical music fans are delighted to hear the muddiness as an expression of the depth of strings section of orchestra, but I don't think so.
After all, I think that the woofer which reproduces the lowest range and a unit which reproduces the mid-low range should be different units.
I totally agree with a 4-way concept that Mr. Greg Timbers pioneered in the 4315 monitor.

The Remodeling Altec System is not intended to add an 18-inch woofer to get the lowest range, but rather to remove the lowest range sound from the ALTEC 3156 woofer.
Therefore, the crossover frequencies of DCX2496 of the system are 90Hz and 500Hz, and the slope types are LR-48dB/oct.

Large speaker systems, such as the yellow horn system, naturally have some disadvantages.
The most serious problem is that 7-way or 8-way mluti amp systems are difficult to organize, that is, it is very difficult to adjust the out put levels of DCX 2496.
However, by using the AUTO ALIGN function of DCX2496 and AUTO EQ function of DEQ2496 to flatten the frequency response, I can easily obtain extremely accurate phase and balance.
Furthermore, sound that lacks musicality due to its flatness can be revived by performing parametric equalization of DEQ2496.





10-22-2019, 10:48 PM
kiirojbl

Mr. Don McRitchie and Mr. Steve Schell wrote the following in the right column on page 30 of "The History and Legacy of JBL".

"The mid 1960s saw JBL take one more run at Altec’s stran-glehold on the cinema market, and it resulted in the same resounding lack of success. The Altec Voice of the Theatre (VOTT) was an industry standard because it had become a reference and not because it represented the pinnacle of accuracy—which it did not. Sonic limitations such as the uneven response of its horn/reflex enclosure and restricted high-frequency extension were well-known in the industry."


My impression of VOTT is as follows.
The good news is that VOTT gives a fresh expression when JAZZ is played at high volume, and has a cool appearance, and can talk about history and legend.
And the bad points are everything else.
In particular, compared with a modern speaker system, the low frequency reproduction capability is extremely low, and the high frequency is not worthy of evaluation unless a large format Manta Ray horn is used.

Why did I get VOTT?
It was an offer from my friend, and at that time I responded lightly without thinking too much.
If I don't like it, I just put it in the warehouse.
I knew that I couldn't get very good results using VOTT as it was, so I decided to install a subwoofer.

The lower chamber of the 828 has a volume of 8 cf, so it can hold almost any 18 inch woofer.
Another idea was to use a 15 inch woofer.
Enclose the circumference of the woofer unit like Electro Voice MTL-4, and place the woofer unit in a recessed position.
I thought that there is enough volume of lower chamber even if a recess is provided, and that a bass with a punch might be obtained.

Electro Voice MTL-4





Yesterday, 09:03 AM
kiirojbl

I was at a loss between the 18-inch plan and the 15-inch plan with a recess, but eventually adopted the 18-inch plan.
At that time, 18-inch woofers with "mms" of about 200g began to become popular, so I wanted to try the 18-inch plan.
This prospect was successful and I was able to get a deep and transparent bass.

I am fascinated by the appearance of vintage products, but the sound of these products is many problematic.
I listened to the large multicell horns and sectoral horns of ALTEC, huge horns of Western Electric, and front loaded horns or scoop with 15 inch woofer(s), but I was disappointed.

By understanding the weaknesses of vintage products well, remodeling the weaknesses and using the automatic adjustment capability of digital equipment, you can extend the life of vintage products and deepen your understanding of audio technology.
I often hear stories of people who notice the poor sound of his vintage products and throw away everything.
I recommend you to take some measures before that happens.

http://kiirojbl.blogspot.com/
My Gallery








2019/10/20

JBL 4315 Studio Monitor



ランシングヘリテッジの4430/4435を紹介するページに4315のことが記載されています。

「当時のJBLには、4350、4343、および4315(私が賞賛した製品)を含む、優れたスタジオモニター群がありました。
4343や4350は、特に4350は非常に大きかったこともあり、皮肉を交えて「日本のブックシェルフスピーカー」と呼ばれることもありました。」

"At the time JBL had a good line of studiomonitors including the 4350, the 4343 and the 4315 (a product I much admired).
The 4343, and especially the 4350, were very large and were sometimes referred to ironically as "Japanese bookshelf speakers"."

この文章を書いた人は、4430と4435の開発責任者だったDavid Smith氏です。
"the 4350, the 4343 and the 4315 (a product I much admired)."で、"products I much admired"という複数形にしていないことから、デヴィッドさんが、4315を気に入っていたことがわかります。

さらに、"2, 3 or 4 way?"というコラムを翻訳してみると、

「4430/35以前のスタジオモニターの多くは、3ウェイまたは4ウェイでした。
8インチの中低域用ユニットを追加すると、パワーハンドリングが確実に改善されると共に、ウーファーのエクスカーション(コーンの可動域における振幅運動)が顕著になるハイパワー駆動時でのサウンドもクリーンアップされます。」

"A lot of the systemsthat preceded the 4430/35 were 3 or even 4 way designs.
Adding an 8” lower midrange would certainly improve power handling and also clean up the sound at high levels where the woofer’s excursion gets significant."

という文章が出てきます。
10インチや12インチではなく、わざわざ"8インチ"と記載していることからも、4430/35の開発にあたりデヴィッドさんの念頭にあったのは4315だったのでしょう。



2019/10/16

Remodeling Altec System



ツィーターの接続作業を完了し、とりあえず音出しです。
コンデンサーの容量や291-16Kと2408Hの能率差などが気になっていたのですが、どうやら大丈夫みたいです。
さあ、作業開始。

最初に、ECM8000のマイクセッティング。
DCX2496のオートアラインでディレイの設定を行いました。
DCX2496のオートアラインは2㎜単位なのですが、これが左右共に280mm(3156)となり、ぴったり一致してしまったのには笑ってしまいました。
やっぱり厳密にマイクセッティングをおこなうとこういうことも起こるのかと。

オートアラインが終わると、ECM8000をDCX2496から初期化したDEQ2496につなぎ変えます。
DEQ2496にピンクノイズを発生させ、RTAで監視しながらDCX2496でマルチアンプのレベル調整を行いました。
低域端と高域端がやや落ちているので帯域別のイコライジングを使いそれぞれブースト。
左右別にほぼフラットな特性を作ります。

今度はDEQ2496のAUTO EQを使用して左右別に全帯域をフラット化しました。
これで25Hzから20kHzまでフラットになりました。
最後に"ORIGINAL"、"LV2"、"LV3"、"CLEAR"の4種類のPEQ設定をメモリしました。

やっぱりツィーターがあるとないのとでは雲泥の差です。
マンタレイホーンとバイラジアルホーンの夢のコラボレーション。




これで黄色いホーンシステム、DIYホーンシステム、そしてこの改造ALTECシステムの3つのシステムは、同じPEQ設定になりました。
同じバランスで鳴っているのに音は違います。
各システムの規模の差や個性が感じられて本当に面白いです。

改造ALTECシステムとの暗闘は2018年の11月ごろから始まり、これで一応の完結をみました。
素晴らしい音に仕上がり、文句のつけようがありません。
寝っ転がって聴いていても音楽が素直に体に入ってきて、オーディオのことを意識しないですみます。
ヨッフムのベートーヴェンの一番と二番、それからベートーヴェンエディションのDisc12、コリオラン序曲やオルガン曲を楽しみました。












2019/10/15

Remodeling Altec System



改造ALTECシステムは、一か月前にDEQ2496のオートEQでフラット化した後、パラメトリックイコライザでグイグイイコライジングを行いました。
しかし、291-16Kは13kHz以上の高域を再生する能力はありませんので、高域のレスポンス低下が気になるようになってきました。
そこで、Selenium HM17-25とJBL2408Hを改造ALTECシステムに加えることにしました。




例によってアサヒペンの水性インテリアカラーの艶消し白で塗ったあと、L字型金具を取り付けました。




2408Hはフィルムコンデンサーを介して291-16Kと並列で接続します。
なお、コンデンサーは0.47μと1.0μFをパラって1.47μFにしました。




L字型金具の底面には耐震用ジェルマットを貼り、しっかりと固定しました。




291-16Kの雄姿。
2431Hは284ドライバーの、291-16Kは285ドライバーの末裔。
いずれも長い時間をかけて多くの技術者により改良されてきた由緒正しいコンプレッションドライバーです。













2019/10/11

JBL 4315 Studio Monitor



4315の"意味のないミッドベース"というのは、12インチウーファーと5インチミッドハイの間に挟まれた8インチの2108のことです。
2108は4315のために開発されたユニットなのですが、12インチクラスのウーファーの磁気回路をそのまま8インチに適用したようなユニットです。
当時は、15インチ、12インチ、10インチ、8インチの各口径のユニットの特徴を把握していなかったので、この8インチというミッドベースユニットがどういう役割を持っていたのかが理解できませんでした。
この疑問がきっかけになり、口径による音の違いに注意しながらスピーカーと接していくようになります。

当時のJBLの8インチといえば、LE8Tが代表作。
比べてみるとこんな感じです。




2108は、3インチ径の銅ロングボイスコイル。
このユニットは、比較的小さな箱に入れると低域側がフラットになるように設計されているように思います。
ちなみに4315では2.83Lの密閉箱に入れられていました。

一方、LE8Tは、2インチ径のアルミショートボイスコイル。
当時のフルレンジのお手本というべきユニットで、密閉なら28L、バスレフ箱なら85L(ダクトは8平方インチ、長さ4インチ)がカタログ(LE8TH)で推奨されています。

LE8Tに比べると、2108の化け物ぶりが理解できます。
グレッグティンバーズ氏の狙いがどのようなものであったかは想像するしかないのですが、おおむねこんな感じだったのではなかろうかと思っています。

"4315は小型モニターであるから、12インチウーファーでいく。
12インチウーファーはウーファーとしては小口径だけれども、"ウーファーの音"がするから、ミッドベースが必要。
ミッドベースとしては10インチと8インチが候補になるけれど、12インチウーファーなら400Hzまでカバーできるので、8インチでいこう。
この8インチはキラーユニットでなければならない。
クロスオーバー回路もきっちり作りこむ…"

L212に搭載するために、2108は手直しされて民生版の112Aが誕生します。
4315での2108の受け持ち帯域は400Hzから2kHzでしたが、L212の112Aは70Hzから800Hzになりました。
TSデータを見ると、低域側の再生能力を重視したパラメーターになっていますが、基本的な性格はあまり変わらないようにも思います。




これも想像の域を出ないのですが、4315を開発して後、もっとクロスを低くした方が良いのではないか、それならマルチアンプだ、というような思惑があったように思います。
しかし、この思惑通りにはいかなかった。JBLらしい"ウーファーの音"を失ってしまったから。
結局、L250では400Hzクロスに戻しています。
なお、SFG磁気回路に変更された2108Hと112Hは、型番のみ異なる同一ユニットです。









2019/10/09

JBL 4315 Studio Monitor



4315に"新しいプロフェッショナル用"を感じたのは、三菱の2S-305のイメージがあったからだと思います。
プロフェッショナルというより仕事用というか"裏方用"。
見ていて全く面白くないというか、魅力がない。
でもまあ、そういうものなんだと、仕方がないことなんだと、それは理解できた。
だから、4320はスタジオモニターとしてストンときたけど、4341や4350は違和感があって無理だった。

もともと秋葉原の街は、キラキラした要素がない地味な街だった。
整然と分類された目立たない部品が、店を違えても全く同じように並べられており、その得体のしれない整列がそれこそ無限に続くという訳の分からない街だったから。

その街で育った感覚は、"裏方用"を嗅ぎ分けることができた。
地味なら裏方用、というわけでもない。
フォスターのユニットなど論外だった。技術のないメーカーの単なる安物という印象しかなかった。

4315は、"意味のないミッドベース"を備えていた。
2S-305は2ウェイで、4315は4ウェイ。
どちらも3ウェイではない理由が"裏方用"であるから、それを無言のうちに語っていた点で共通するものがあった。

閑話休題。XPL200との比較で4315についてグレッグ氏自身が語っている文章がランシングヘリテッジにあったので翻訳してみました。


"4315 vs XPL200

両スピーカーを熟知しているだろうから、このスレッドについてコメントしてほしいとGiskard氏に依頼されました。

4315は、非常にコンパクトでハイパワーの4ウェイスタジオモニターです。
このスピーカーシステムは、実際にそうされることは非常にまれですが、スタジオの壁に埋設することを前提として設計されました。
4315の長所は、非常に強力で速い(けれども深い音はちょっと苦手な)ウーファーと、素晴らしいミッドベース(killer midbass unit)を備えていることです。
LE5は少し攻撃的な感じもしますが、非常に生々しい表現をします。
また、LE5と2405のボイスコイルアライメントがほぼ完璧であるため、ホーンドライバーと共に使われる際に2405が発生するコーミング(ツィーターを並列配置すると発生する干渉のこと)が発生しません。

4315では、HFおよびUHFのアッテネータを「0」設定よりかなり下げないと、システム全体の音が明るくなりすぎます。
とは言え、4315は非常にダイナミックであり、かつ、克明な描写をし、さらに、非常に音楽的な表現に長けたスピーカーシステムです。
今でも私のお気に入りのスピーカーの1つです。

一方、XPL 200は、091や093という素晴らしいミッドレンジを備えています。
ミッドレンジとツィーターは同一平面上に配置され、かつ、ダイアフラムが同じ素材で作られているため、両ユニットの音はててもよくブレンドされています。
2214Hは最低域側の再生帯域の拡張を目的に採用されたましたが、残念なことに4インチ径ボイスコイルを備えている2203と比べると、キックやダイナミクスが感じられません。
そして、XPL200の最大の弱点は、そのミッドベースユニットです。
このユニットは、ビニール製のサラウンドを有するポリプロピレンコーンを使用しており、基本的には非常に滑らかな音を特徴としています。
しかし、駆動中にポリプロピレンが分割振動を生じ、生暖かくて「ふわふわ」したサウンドになってしまいます。
さらにXPL200の問題点として、ウーファーとミッドベース間のパッシブクロスオーバーの位相管理があります。
このクロスオーバー回路は、トグルスイッチの切り替えだけでバイアンプドライブ用に切り替えることができました。
一方、4315のクロスオーバー回路は、高次の遮断特性を持ち、より複雑な切り替え用回路を備えていました。
これは、XPLの開発においてコストの制限が私に課せられていたからです。

2.83vの入力で1dBから1.5dB程度、4315の方が能率が高いと思います。
両システムのツィーターのレベルを同程度に調整した場合、すなわち、4315の方のレベル調整を少し下げると、全体的な特性は次のようになると思います。
4315は、800Hzから1000Hz以下において、よりダイナミックかつ克明な描写を行います。
XPL200は、そこから上の帯域では優れた描写を行います。
XPLは、狭まったバッフルとネオプレーン製のカバー素材により、かなり3次元な描写を行います。
両システムのどちらを選ぶかは難しいと思います。
それは、両者ともに優れている一方、違いもあるからです。
XPLをバイアンプで駆動すると2214への経路からローパスフィルターが除去されるのでクロスオーバーの問題が解決し、XPLの音に命が吹き込まれます。
しかし、そうするためには専用のスロープ特性を与える必要があります。
DX1は理想的であり、その目的のために開発されました。 4315のバイアンプ駆動でも同様の利点が認められます。

両スピーカーシステムがいまだに多くの方々に使われており、喜びをもたらしているのを見てうれしいです。



"4315 vs XPL200

Giskard asked me to comment on this thread as I come from a position of knowing both speakers very well.

The 4315 is a very compact, high power 4 way studio monitor.
It was designed around in-wall mounting although they are very rarely used that way.
Its strong points are a very powerful and fast woofer (doesn't go real deep however) and a killer midbass unit.
The LE5 is a little aggressive but quite lively.
The good news here is that the VC alignment on the LE5 and the 2405 is nearly perfect so none of the combing that usually occurs with the 2405 used with horn drivers happens.

The 4315 requires that the HF and UHF L-Pads be turned down considerably below the "0" setting or the system is too bright.
With that said, it is very dynamic, detailed and quite good tonally.
It is still one of my favorite spaekers.

The XPL 200 has a killer midrange in the 091 or 093.
The blend between the HF and UHF is really good as they are in the same plane and identical materials.
The 2214H was chosen to give good bass extension and it does just that.
Unfortunately compared to a 4" VC 2203, it doesn't have the kick or dynamics.
The biggest weak link inthe XPL 200 is the mid bass unit.
It uses a filled polypropylene cone with a vinyl surround.
It is very smooth but it is too warm and "fluffy" sounding due to the poly collasping under drive.
Another weak point is the LF/MF passive crossover topology.
It was done to allow bi-amping with a simple toggle switch.
The 4315 crossover uses a higher order crossover at that point and has a much more complicated switching circuit.
That means money which I didn't have in the XPL.

I would only expect about 1-1.5 dB difference in 2.83v sensitivity in favor of the 4315.
If both systems are adjusted to similar HF response (i.e. turn down the 4315 a little) and overall sensitivity I would expect the following:

The 4315 should be more dynamic and detailed below 800 Hz - 1000 Hz.
The XPL200 should kick butt above that.
The XPL will be considerably more 3-dimensional due to the narrower baffle and neoprene covering.
It could be hard to choose between them as they are both quite nice but just different.
Bi-amping the XPL really brings it to life by fixing the crossover problem and taking the LF inductor out of the path for the 2214, but a special drive slope is required to do the job correctly.
The DX1 is ideal and was developed exactly for that purpose.
The 4315 benefits substantially from bi-amping as well.

I'm pleased to see that both are still around and bringing pleasure to people. "





2019/10/04

Yellow Horn System



PDN.2450の導入も無事終わり、黄色いホーンシステムにもイコライジングを試してみることにしました。
イコライジングを行わないもともとのグイグイサウンドはDCX2496にメモリし温存しました。
DEQ2496によるイコライジングの作業手順は以下の通りです。

まず、DEQ2496にECM8000を接続。
UTILITYの1ページ目でCHANNELをDUAL MONOにします。
これで準備完了。

I/Oの1ページ目でPINK NOISEを大型ダイヤルで選択、大型ダイヤルを押し込んで確定。
同ページでNOISE GAINをとりあえず-15dBに上げる。
2ページ目でGEQとPEQ経由を大型ダイヤルで選択、押し込んで確定。
同ページでNOISE SHAPER(点灯を消す)とDITHERをOFF。
3ページ目でRTA/MICを大型ダイヤルで選択、押し込んで確定。

RTAを押して、アンプのボリュームでピンクノイズの音量調整。
2ページ目、RATEをAVRGに、また、PEAKをOFFに。
3ページ目を表示、上下一対の小ダイアルでスケール(15dB幅、30dB幅、60dB幅の3種類が選べますが、30dB幅が使いやすいです)とレベルを調整して、周波数特性を見ることができます。
この状態で、DCX2496のレベル調整でなるべくフラットな特性を作りました。

次にAUTO EQ。
RTAの1ページ目でAUTO EQを選択。
GEQが表示されたら低域側を指定するため、上小ダイアルで周波数を選択、大型ダイヤルで0dBにして押し込んで確定、これを繰り返す。
2ページ目でSTART AUTOEQを選択。
頃合いを見て、3ページ目でDONE。
次に、RTAの1ページ目でAUTO EQを選択。
今度はRIGHTを選択し、LEFTと同様にAUTO EQの作業を行い、左右別に全帯域をフラット化。
そして、MEMORYボタンを押して"FLAT"という名前でメモリします。

最後に、"FLAT"の状態でPEQボタンを押し、パラメトリックイコライザで好みの特性を設定します。
"FLAT"はグラフィックイコライザに任せ、パラメトリックイコライザでサウンドコントロールをする訳です。
グイグイの"ORIGINAL"、レベル2の"LV2"、レベル3の"LV3"、クリアの"CLEAR"の4種類をメモリしました。
なお、PEQの2ページ目で6素子以上をOFFからPARAMに変更しないと5素子までしか使えません。
それからPEQの周波数は上小ダイヤルを押し込むと細かい調整ができます。
なお、音を出すときにはI/Oの1ページ目で入力端子を選択します。

DEQ2496は安価な機材ですが、プロ機材なので何度も練習して習熟しましょう。
RTAでは、表示された周波数特性をスマホで撮影しておくと検討が楽です。
AUTO EQも日を変えて何度もやってみましょう。
もし、訳が分からなくなったときは、COMPAREとMEMORYボタンを同時に押しながら電源を入れれば初期化できるので安心です。

イコライザーはプロセッサー類の基本です。
その中で、AUTO EQを備えたデジタルイコライザーは、最も高度なサウンドコントロールを可能とします。
イコライザーは音質が劣化するというような過去のしょんぼり機材の常識は現代のデジタル機材には通用しません。
プロ機材であるDEQ2496を使いこなしてオーディオのスキルアップをしましょう。




セットアップが完了したので、とりあえず、イコライジングを行わないもともとのグイグイサウンドと、DEQ2496の"ORIGINAL"を聴き比べてみました。
う~む、違いがわからん。
将来、違いがわかる男になるかもしれんから、その時までほっとこ、ってことになりました。
フラットを除く4種類のイコライジングを適宜呼び出すことで音量や様々なソースに対応できるため、DEQ2496を組み込んだ構成で当分いくことにしました。

あいかわらず黄色いホーンシステムは絶好調です。
オーディオもここまで来れば、趣味として立派なものではなかろうかなどと思ってしまいます。
テストドライブのあと、とりあえずあれを聴いてみるかと選んだのが、Star Wars Episode 3 シスの復讐。
以前、なくしたと思ったことがあり、amazonで中古のCD(国内盤)を購入。
1円でした。

聴くのは1曲目の"Star Wars and The Revenge of the Sith"と、5曲目の"General Grievous"です。
2360バイラジアルホーンはTHXスタンダードの認定を最初に受けた栄えある大型ホーンなので、THXと深い関係があるスターウォーズの曲が黄色いホーンシステムのテーマミュージックになっているわけです。
これを大音量でやると痛快この上なしなのです。




この手の大規模(大型、じゃないよ)スピーカーシステムを愛する人々を、ひそかに"野獣派"と呼んでいます。
野獣派って絵画の方ではフォーヴィスムになるのですが、wikiによるとそのいわれは、"1905年、パリで開催された展覧会サロン・ドートンヌに出品された一群の作品の、原色を多用した強烈な色彩と、激しいタッチを見た批評家ルイ・ボークセル(仏: Louis Vauxcelles、英: Louis Vauxcelles)が「あたかも野獣(フォーヴ、fauves)の檻の中にいるようだ」と評したことから命名された。"そうです。

野獣の檻の中にいる"ようだ"じゃないですよね。
まさに、野獣がそこにいる。
右に一匹、左に一匹。
JBLの咆哮、素晴らしいです。





2019/10/03

Yellow Horn System



黄色いホーンシステムの右CHのPD.2450をPDN.2450に交換しました。
実は、この61cmウーファー、輸送中に落下させたようで大入力になるとボイスコイルタッチを起こしていました。
納品時、包装箱に大きなダメージがあったのですが、その時にきちんとテストしなかったのが運の尽き。
気づいたのは納品からだいぶ経ってからです。
それからダマしダマし使い続けて11年も経ってしまいました。




今回購入したPRECISION DEVICES PDN.2450は、PD.2450のネオジム磁石バージョン。
PD.2450の重量が36kgに対して、PDN.2450は25.8kgと約10kg軽いです。
TSデータを見ていると、微妙に最低域側重視になっているようです。




このプレシジョンディバイセス社の61cmウーファーは、深く透明感のある低音です。
その深さと透明感にリアリィテイがあるという感じでしょうか。
この低音を比較的小さな箱(実効容積320L)で楽しめるというのもこのユニットのメリットだと思っています。