2015/01/31

Nikon 1 V2 Panoramic Photography System (3)


パノラマ写真にはお決まりの縦横比というのはありません。
横長ぁ~にしたければ、横方向にどんどん伸ばしていくだけです。
しかしまあ、なんとなくではありますが、だいたい縦1に対して横2.5から3ぐらいがいいのではないかと思っています。




パノラマ用の銀塩カメラというとフジの617がありました。
この617の画面サイズは56x168mm。
ぴったり1対3ですね。
でも1対3だとちょっと横長にすぎるかな、とは思っています。
昔、New Mamiya 6というのがあって、これを3枚並べればいいのではなどと思っていた頃もありましたが、結局、Pentax 67で2枚並べるという方向で落ちついた経緯があります。




最近、フィリップスの40インチの4Kモニター(BDM4065UC/11)が発売され、ようやくデジカメ遊びもディスプレイ表示のみで完結できる環境が整ったようです。
現在使用しているディスプレイはBENQのG2400WD(24インチ、1920x1200表示)です。
画面の幅は実測で約51cm。
パノラマ画像を楽しむにはちょっち小さい。
これがフィリップスの40インチだと87.8cmにもなり、これならパノラマ画像を堪能できそうです。





モニター画面が大きくなっても1920x1080の表示のままではなんだかなぁという感じですが、これが4Kモニター(3840x2160)になれば縦横方向がそれぞれ2倍の画素数になり、さらに8Kモニター(7680x4320)になれば4倍の画素数になります。
今の24インチを4Kの40インチにすると画素ピッチは小さくなり、8Kの60インチならもっと小さくなる。
大画面で美しい表示になってゆくのですから、言うことなしです。


当たり前ですがプリントは反射光。
残念ながら光が死んでます。
やっぱり透過光でないと。
だからプリントには銀塩時代から全く興味がありませんでした。
リバーサルフィルムもいいのだけれど、ライトボックスの上のそれは眩しすぎるし小さすぎる。
それで中判にしたけど、それでも小さいな。
結局、撮影する目的が67のファインダーのマット面に浮かんだ像を見ることと同義になったとき、フィルムを装填しなくなったのでした。

こうした長年の懸案事項は、4Kモニターによって解決されそうな雰囲気です。
今後は8Kモニターよりも横方向の画素数が多いカメラを購入することになると思います。
D810は7360ピクセルだから足りない。
9000ピクセルぐらいは欲しいので、5400万画素以上ということになりそうです。
撮像素子のサイズはDXがいいな。
レンズが軽い。



V2のパノラマの場合は、2台の画面を25%オーバーラップさせると、理論上は8064x3072になるので8K対応ですが、実際にはトリミングを行うため7600x2700程度です。
今後パノラマシステム用のNikon 1を購入するとしたら6000x4000ぐらいの機種になるのではないかと。







カメラ趣味復活。
MALIBUで乾杯!


2015/01/22

Nikon 1 V2 Panoramic Photography System (2)


V2が増殖してしまったのは、VR 30-110mm f/3.8-5.6を購入しようと思ったからです。
このレンズ、単品では約2万円。
一方、アマゾンのオリジナルセットだと5万円。
差額を考えて黒いV2と11-27.5mm f/3.5-5.6も入手したというわけです。
これなら旅行の際に標準レンズと望遠レンズをそれぞれ2つのV2に取り付けることができます。




当初はそんなことを考えていたのですが、Amazonにこのセットを注文してから、これはもしかするとパノラマシステムを構築できるのでは?と気付きました。
"パノラマシステム"なんて言葉は聞いたことがありませんが、要するに2台並べて撮影し、画像を合成すればパノラマになる、という簡単なシステムです。

問題になるのは、2台のレンズがちがうものだということ。
2つのズームレンズの焦点距離をどうやって合わせればいいのか。
V2は、再生時に背面のDISPボタンを押すとズームレンズの焦点距離が表示されます。
そこで表示される焦点距離を書き出してみました。

1 NIKKOR VR 10-30mm f/3.5-5.6は、
10mm,10.7mm,11mm,11.4mm,11.8mm,12.2mm,12.7mm,13.1mm,13.6mm,14mm,14.5mm,15.1mm,15.7mm,16.3mm,16.9mm,17.5mm,18.2mm,18.9mm,19.6mm,20.3mm,21.1mm,21.9mm,22.7mm,23.6mm,24.4mm,25.2mm,25.9mm,26.7mm,30mmです。

一方、1 NIKKOR 11-27.5mm f/3.5-5.6は、
11mm,12mm,12.5mm,13mm,13.5mm,14mm,14.5mm,15mm,15.6mm,16.1mm,16.6mm,17.1mm,17.7mm,18.2mm,18.7mm,19.3mm,19.9mm,20.5mm,21mm,21.5mm,22.1mm,22.6mm,23.1mm,23.6mm,24.1mm,24.5mm,25mm,25.4mm,25.8mm,27.5mmです。ふう。

両レンズに共通する焦点距離はというと11mm(35mm換算で29.7mm),14mm(同37.8mm),18.2mm(同49.14mm),23.6mm(同63.72mm)という4つの焦点距離です。
うん、いい感じではないですか。
11mmの水平画角が 62°、14mmが51°、18.2mmが40°、23.6mmが32°になります。
35mm判の14mmが104.3°、20mmが84.0°、24mmが73.7°、28mmが65.5°、35mmが54.4°ですから、オーバーラップする画角が約25%だとすると、標準の18.2mmが24mm相当になることが分かります。
具体的にはこの横浜港のパノラマ画像になるわけです。






この4つの焦点距離、覚えやすいです。
11はイチイチ、14はイチヨン、18.2はイッパツ、23.6はニサンガロクだもの。
しばらく練習すると、1回か2回、ズームリングを操作するだけでこの4つの焦点距離を出すことができるようになりました。