2019/09/13

JBL D130



D130ではないのですがE130を購入するチャンスはありました。
そのときはE130ではなく2155Hを購入し、それ以降、D130を購入する機会はないまま今に至ります。

D130とE130の違いですが、最大の違いはボイスコイルの巻幅にあります。
D130が図2Bのショートボイスコイルタイプ、E130が図2Cのトッププレートの厚み寸法とボイスコイルの巻幅寸法が同じタイプというのはご存じの通り。




どちらがいいのかはこの解説にあるように用途等によります。
ただし、家庭用で使用するのならあまり違いはないように思います。

ちなみにショートボイスコイルタイプのウーファーは、現行の業務用では存在しないと思います。
大入力により磁気ギャップからボイスコイルが逸脱してしまうと急激に駆動力を失ってしまうからです。
ドーンという大入力があると、再生しきれず音にならないという残念なことになってしまいます。





 

2019/09/11

JBL D130



以前、オーディオとの馴初めを少し書きました。
秋葉原をぶらつく小学生は、豆電球やその他の電気部品などを見て回るのが好きでした。
何に使うのかわからないのに、姿かたちがカッコいい部品があると立ち止まってじっと見る。
小さな部品屋の棚の上の方にナショナルのゲンコツやパイオニアのロクハンなどが並んでいて興味をひきました。

ほどなくスピーカーユニットに興味を持って専門店に入り、釘付けになったのがD130。
他のスピーカーユニットがすべて霞む。
いや、スピーカーユニットを超越した何か、という感じだった。

その後、ボイスコイルがアルミ線であることを知り、エナメル線じゃないことに驚いた。
デザインだけでない何かがあるような気がした。
プロシリーズが出て、2135って半端な型番になったことを知ったときは、身内が侮辱されたような気にもなった。




オーディオが華やかになるにつれて秋葉原の街は変わっていってしまいました。
1975年ぐらいには家電店が増え、静かな部品屋のおじさんおばさんを押しやっていったように思えた。
もともと自作というか不思議なパーツが好きだったので、秋葉原が変わっていくのが面白くなかった。
ガンガン音楽を鳴らす家電屋には地方出身者のそして今思えばおそらくは高卒ほやほやの店員さんが増え、秋葉原はシロートの街になってしまった。

日本の衰退を招いたのはクロートの街を失ったからかもしれないなと思っている。
あれは創造を味わうことができる街だった。
悪貨は良貨を駆逐する。
残念至極でございます。