2023/09/03

Loudspeaker Systems Design



あまりに巨大になってもどうかと思うのでDIYホーンシステムと同じサイズで作図してみた。
この円形ホーンの直径は130cmである。
300Hzクロスぐらいなら余裕だろう。




ホーンの設計は、最低限、キール氏の論文の熟読が必要だろう。
従来のホーンの問題点について深く理解することができる。
その他、JBL2360やALTECのMR94などの定指向性の大型ホーン、さらに、JBL23922352等のホーンのプロポーションが参考になるであろう。
DIYホーンシステムのようにM2タイプのホーンに仕立てるのも良いかもしれない。

ウーファーは直接放射型とし、低音ホーンは採用しない。
定指向性などの現代的なホーンの場合、その音触は低音ホーンのそれとはまったく合わないからだ。




2023/08/26

Loudspeaker Systems Design



デザインの方法として温故知新というやり方がある。
古きをたずねると、そこからインスピレーションを得ることが多い。
であるからして、古いシステムを徹底的に調べ、それらシステムの設計者たちが何を考えていたのかということに思いをはせることがスピーカービルダーとしては最低限必要だ。

5インチボイスコイルの次は、ウーファーの数をどうするのか、という問題になる。
シングルウーファーがダブルウーファーか、という選択肢しかないという訳ではない。
温故知新の例をここで示そう。

まずはALTEC A1の初期モデルである。
一般的なオーディオマニアならA4あたりで思考停止だが、それではオリジナルデザインの世界を切り開くことはできない。
やはり、誰でも知っているようなシステムでは"古き"としては役不足である。
A1は6発だが、ここはその片側3発ウーファーに心を奪われてみよう。




3発と言えばこのシステム、WEのワイドレンジシリーズだ。
32㎝ウーファーだが、オープンバッフルの3発である。
A1のような横一列の配置ではないことや、ウーファー部に比べホーン部の規模が不釣り合いに大きいことに注目したい。