2025/03/23

CLASSIC PRO CPW18II-8



クラプロの交換用ウーファーであり、正式名称は18LB100-8A1という。
サウンドハウスで29800円。
thomannのブランドであるthe boxの18-500/8-Aの親戚筋である。
いずれも中国製であるが、ヨーロッパでは大変人気がある。




ま、なんでこんな話になるかというと、E155を思い出してたら、そう言えばアレはバスケットのデザインが酷似してるよなっ、てそういう展開なのである。
それで、なんで断面図かというと、demodulating ringをちゃあんと備えているってとこを見せるため。
ちなみに4インチボイスコイル、98dB、mms212g、BL28.2N/A、重さは14.7kgと、なかなか立派なモンなんである。


Quasi-butterworth(緑線)は極めて良好。
実効容積145.7L、ポート周波数は42.14Hz。
水色の-6dBでさえ305.19L、24.84Hz。
赤線の-3dBだと270.38L、31.49Hz。
現代的というか教科書的な特性を持っており、非常に使いやすいと思う。
18インチの標準的容積、6キュービックフィートぐらいで十分以上の能力を発揮しそうだ。



SPECIFICATIONS 
General Specifications 
Model Number 18LB100-8A1 
Nominal Diameter 460 mm (18 in)  
Nominal Impedance 8 Ω 
DC Resistance 5.6 Ω 
Minimum Impedance 7.3 Ω 
Power Rating1 600 W(5.6 Ω) 
Long-term Maximum Power Handling2 1200 W(5.6 Ω) 
Short-term Maximum Power Handling3 2400 W(5.6 Ω) 
1W/1m)Sensitivity(1W/1m)4 98 dB 
Resonance Frequency 42 Hz 
Frequency Range 42 Hz-1.5 kHz 
Voice Coil Diameter 99.3 mm 
Winding Material Round copper 
Former Material  Glass Fibre 
Winding Depth 25 mm 
Magnetic Gap Depth 13 mm 
Xmax5 10.3 mm 
Flux Density 1.05T 
Basket Material Cast aluminium 
Magnet Material Ferrite 
Surround Material  Cloth-sealed 
Surround Shape  W-Roll 
Net Weight 14.7 kg 
 
TS Parameter (Klippel LPM Test) 
Model Number 18LB100-8A1 
Fs 42Hz 
Re 5.8Ω 
Le 1.1mH 
Mms 212g 
Mmd 160g 
Rms 5.6kg/s 
Cms 0.06mm/N 
Bl  28.2N/A 
Qms 10 
Qes 0.41 
Qts 0.39 
Vas 160L 
n0 2.7% 
Sd 1288.25cm2 





2025/03/19

DIY ART "Four Eyes Dragon"



パネルのシナ合板にジェッソを2度塗って戦闘開始である。
ほどなく頭部をざっと描くことができたのだが、下書きよりものんびりした感じで今一つ迫力がない。

背景をどうするか全然考えていなかったので、胴体を下辺と左辺に少し描いてバランスをとってみた。
しかし、これでおしまいというのも、殺風景な感じがして頂けない。
結局、12枚構成に拡張し手を描き足すことにした。

龍の絵など、そうそう描くものでもないから、描くからにはある程度は納得したい。
5mぐらいのパネルに描いてみたいというのが本音だ。
まあ、今回の龍をベースにしてパネルをどんどん継ぎ足し、拡張することは可能である。

手は最初のスケッチのとき、自分の左手を参考にして描いてみたのがある。
それをトレーシングペーパーを使い、線を整理した。




陳容の九龍図巻というのがあって、曽我蕭白俵屋宗達などはこれを参考にしたのだろうと思う。
想像上の怪物というよりは自画像だよなぁと描きながら思う訳である。
こうしたことは鑑賞者としての立場だと気づかないと思うが、描いていると分かる。

これが非常に面白い。
今回の龍は、だから自画像かもしれないし、もしかすると黄色いホーンシステムの象徴でもある。
ともかくも、龍の絵を好んで描く、そして龍と共に暮らすというのはこういうことかと気づいた次第である。






2025/03/16

Precision Devices PD.184C002



現代的な18インチの中ではMmsが異様に小さなユニット。
わずか112gである。
推奨箱はバスレフで、容積は90Lから200Lだそうだ。


Quasi-butterworth(緑線)は実効容積142.86L、チューニング周波数は46.26Hz。
最小限の90Lは青線で、チューニングは50Hzにしてみた。
最大限の200Lは赤線で、これも適当に42Hzにしてみた。


オーディオ的にはやっぱり200Lがいいように思う。
銅のフラットワイヤを用いた4インチボイスコイルであり、スパイダーはダブル、demodulation ringも備えている。

Mmsの小さいユニットで思い出すのはJBLのE155だな。
Mmsは125g、fs30Hz、Qts0.2、Vas424.8L。
これは最初期の黄色いホーンシステムで2360A/2446H、2402H-05と3ウェイで組み合わせる最有力候補だった。
ま、E155は計算した箱の容積が小さすぎて、18インチウーファーとして本格的な特性を持っていたLowRider18にしちまったんだから青いというか、今考えてみても仕方ないとは思う。
また、当時、ヒビノの方からE155は一般家屋で使用するようなユニットじゃございませんよとアドバイスを受けたが、今ならそんなことないよと平気で言い返せるが、そういうのも頭の隅でひっかかっていたのだろう。


General Specifications
Type Sub Bass Driver
Available Impedance 4 Ohm / 8 Ohm / 16 Ohm
Nominal Diameter 18” / 457.2 mm
Voice Coil Diameter 4.0” / 101.6 mm
Peak Power (6 dB Crest Factor) * 3600 W (A.E.S.)
Power Rating 1 2 * 900 W (A.E.S.)
Sensitivity (1W/ 1m) * 99 dB
Frequency Range 30 Hz - 500 Hz
Resonance 40 Hz
Voice Coil Winding Depth 26.00 mm / 1.02”
Recommended Enclosure Volume 90 - 200 Litres
Flux Density 1.10 Tesla
Magnet Material Ceramic
Magnet Gap Depth 13.0 mm / 0.51”
Former Material Glass Fibre
Dust Dome Material Solid Paper
Voice Coil Material Copper Flat Wire
Cone Material Fibre loaded paper
Suspension Material Poly Cotton
Surround Material Poly cotton

Thiele Small Parameters
Fs 40 Hz
Re 5.2 Ω
Qms 5.67
Qes 0.360
Qts 0.340
Le (@ 1 kHz) 1.110 mH
Le (@10 kHz) 2.31 mH
Vas 268 Litres
Mms 112.00 g
Sd 1152 cm2
Cms 141.00 μm/N
BL 21.00 T/m
Xmax 9.70 mm
Vd 1.120 Litres
Ref. Efficiency 3.55%
EBP 111.11 Hz

Dimensions & Mounting
Overall Diameter 474 mm
Width Across Flats 459 mm
Flange Height 14.5 mm
Depth (Excl. Flange) 176 mm
Magnet Diameter 220 mm
Chassis Shoulder Diameter 415 mm
Outer Bolt Circle x6 M8 on 456 mm PCD

Shipping Information
Nett Weight 15.50 kg / 34.17 lb
Shipping Weight 16.00 kg / 35.27 lb




2025/03/13

Precision Devices PD.1850/3



Celestion CF18VJDと比較してみよう。
最初に表示されている数値が18VJD、次に表示されている数値が1850/3である。
目立つのはMmsかな。
18VDJが265.42gと1850/3の215.2gより50g大きい。
何となくCelestionはMmsが大きい傾向がある。
こういうのは物理特性に影響するが聴感での判断とか耐久性の配慮とか。
あと、こういうホーン用はXmaxが小さめで妙にカッコいいな。

Sensitivity 97dB 98dB
Sd 1134.12cm2 1164.16 cm2
Fs 34.50Hz 33.15 Hz
Mms 265.42g 215.24g
Qms 4.573 15.42
Qes 0.332 0.24
Qts 0.309 0.24
Re 6.13Ω 5.22Ω
Vas 145.81L 203.84L
BI 32.59Tm 30.99Tm
Cms 0.08mm/N 107 µm/N
Le (at 1kHz)1.87mH 1.33 mh
Xmax 12mm 11.05mm





Quasi-butterworthで3機種を比較。
水色がQuasi-butterworthのPD.1850/3で実効容積が40.51L、チューニング周波数は53.79Hz。
赤が18VDJで58.15L、43.52Hz。
紫がPD.1850/3で90L、48Hz。
1850/3の推奨箱が90Lから220Lなので、その最小値の90Lとし、48Hzは雰囲気である。
オレンジは18VDJで135L、37Hz。
これはCelestionの推奨箱である。
やはり、18VDJの方がバスレフ向きだと言える。
1850/3の推奨箱をもう少し見てみよう。




青が220L、27Hz、緑が155L、36Hz、紫が90L、48Hzである。
155Lは90と220の中間値、チューニング周波数は雰囲気である。
220Lに入れるとサブウーファーとしてそれなりの特性になるのね。
でもさ、50Hz以下のサブは24インチに任せて、この1850/3を2発、200Lぐらいに詰め込んで100Hz~120Hzまででガンガンやるというのは魅力的ではなかろうか。





2025/03/10

Nikon D4S



天気が良かったので椿園に行く。
今回はじっくり回ることができた。
二輪の紅車をシノゴにトリミング。




D4S  24-85  ISO 100  1/50sec  f/4.5  85mm  hand-held




2025/03/09

Nikon D7100



久しぶりのDXフォーマットである。
妻のおさがりの18-140mmで散歩に出る。
大柄でふわっと明るい伊東小室桜、メジロ達に大人気である。




D7100  18-140  ISO 100  1/320sec  f/4.5  40mm  hand-held





2025/03/07

Nikon D4S



満開の河津桜を見に行った。
平日の午前中にもかかわらずかなりの人出であった。
今年は開花時期が2週間程度遅れたそうである。




D4S  18-35  ISO 100  1/320sec  f/8  18mm  hand-held





D4S  18-35  ISO 100  1/160sec  f/8  35mm  hand-held



桜を見た後、河津平安の仏像展示館に行った。
二天王立像の内、正面向かって右側の像(像高157.7cm)が素晴らしいと思った。
歯をむき出しにした表情や、そのオリエンタルな顔の造りが印象的である。
平安時代(10-11世紀)の作品。
いただいた天城甘茶が大変おいしかった。




D4S  18-35  ISO 1600  1/10sec  f/5.6  35mm  hand-held



いつものように今井浜東急ホテルでランチを食べて帰った。
コロナが終ったようだから気楽に楽しめた。
しかもD4Sに装着するとなかなかカッコいいので気に入っている。
天気も良く、素晴らしい一日だった。




D4S  18-35  ISO 100  1/400sec  f/8  18mm  hand-held




2025/03/05

Precision Devices PD.1850/3



PD.1850は現代的ホーンドライバーの代表格。
これはその三代目。
相変わらず巨大なフェライト磁気回路を背負っていらっしゃる。
重量は23kg。


初代と比較すると、Fsは30Hzから33.15Hz、BLは31.57T/Mから30.99T/Mへとあまり変わらないが、Vasは249Lから203.84Lとサスペンションが強化されていることが分かる。
なお、Xmaxはいずれも11.05mmで変化なしである。




Quasi-butterworthで3機種を比較。
水色がPD.1850/3で実効容積が40.51L、チューニング周波数は53.79Hz。
赤がTSQ1845で39.91L、46.76Hz。
緑が18DS115で22.78L、57.05Hz。
1850と115はバスレフ向きではないのは明らかだ。
TSQ1845はバスレフ用なのかホーン用なのかよく分らんが、もしかすると、こういう特性のユニットが現代的なホーンではいい味を出すのかもしれない。


General Specifications
Type Sub Bass Driver
Available Impedance 4 Ω/ 8 Ω/ 16 Ω
Nominal Diameter 18" / 457.2 mm
Voice Coil Diameter 5.0" / 127 mm
Peak Power (6 dB Crest Factor) * 3200 w (A.E.S.)
Power Rating 1 2 * 800 w (A.E.S.)
Sensitivity (1W/ 1m) * 98 dB
Frequency Range 35 Hz - 2 kHz
Resonance 33.15 Hz
Voice Coil Winding Depth 28 mm / 1.1"
Recommended Enclosure Volume 90 - 220 Litres
Flux Density 1.18 Tesla
Magnet Material Ceramic
Magnet Gap Depth 12 mm / 0.47"
Former Material Glass Fibre
Dust Dome Material Paper
Voice Coil Material Copper
Cone Material Paper
Suspension Material Fabric
Surround Material Fabric

Thiele Small Parameters
Fs 33.15 Hz
Re 5.22 Ω
Qms 15.42
Qes 0.24
Qts 0.24
Le (@ 1 kHz) 1.33 mh
Vas 203.84 litres
Mms 215.24 g
Sd 1164.16 cm2
Cms 107 µm/N
BL 30.99 T/m
Xmax 11.05 mm
Vd 1.28 litres
Ref. Efficiency 2.88%
EBP 138.12 Hz

Dimensions & Mounting
Overall Diameter 474 mm
Width Across Flats 459 mm
Flange Height 14.5 mm
Depth (Excl. Flange) 177.4 mm
Magnet Diameter 280 mm
Chassis Shoulder Diameter 415 mm
Outer Bolt Circle x6 M8 on 455 mm PCD
Inner Bolt Circle N/A

Shipping Information
Nett Weight 23 Kg / 50.70 lb.
Shipping Weight 26.3 Kg / 57.98 lb.





2025/03/03

Precision Devices PD.1845-2N



PD.1845-1Nの改良版。
1Nのパワーハンドリングを改善したとのこと。
four-layerのCCAWまでは分かるんだけど、あいかわらずinside/outsideとは一言も書いてないからどんな構造なのかよく分らん。


Mmsは250g、BL27T/mと強力なのだが、特に強烈という感じはしない。
Vasは157Lとやはり現代的な18インチらしく小さい。
JBLの大昔の2245Hは821.2Lと設計思想が全く異なる。
そのJBLは先に紹介した2288Hが106Lと驚異的な数値になっている。




Quasi-butterworth(緑線)は実効容積136.81L、チューニング周波数は35.51Hz。
赤線の-3dBだと259.15L、26.50Hz。
水色は推奨箱の110Lを示している。
チューニング周波数はフラットを意識して34Hzにしてある。

110Lというのはずいぶん小さいなと思っていたが、このユニットの紹介文に、コンパクトレフレックスとホーンロード箱向きと書いてある。
なるほど、現代では18インチでバスレフ110Lというのはコンパクトで"あり"なんだということが良く分かった。
上記のグラフの110Lの特性を見ても悪くないと思うからだ。

また、このPD.1845-2NのEBPは87.5Hzである。
この程度でも低音ホーンの大御所であるPrecision Devices社がホーンロードに使えると言っているので、あまりEBPの数値にはこだわらなくてもいいのかもしれない。



General Specifications
Type Sub Bass Driver
Available Impedance 4 / 8 / 16 Ohm
Nominal Diameter 18" / 457.2 mm
Voice Coil Diameter 4.5" / 114.3 mm
Peak Power (6 dB Crest Factor) * 7200 W (A.E.S.)
Power Rating 1 2 * 1800 W (A.E.S.)
Sensitivity (1W/ 1m) * 97.5 dB
Frequency Range 30 Hz - 1 kHz
Resonance 35 Hz
Voice Coil Winding Depth 42.00 mm / 1.65"
Recommended Enclosure Volume 110 Litres
Flux Density 0.85 Tesla
Magnet Material Neodymium
Magnet Gap Depth 15.00 mm / 0.59"
Former Material Glass Fibre
Dust Dome Material Solid Paper
Voice Coil Material Copper Clad Aluminium
Cone Material Paper
Suspension Material Poly Cotton
Surround Material M Roll Poly Cotton

Thiele Small Parameters
Fs 35 Hz
Re 5.2
Qms 13.5
Qes 0.4
Qts 0.388
Le (@ 1 kHz) 3.1 mH
Le (@10 kHz) 1.6 mH
Vas 157 Litres
Mms 250 g
Sd 1154 cm2
Cms 83 μm/N
BL 27 T/m
Xmax 18.00 mm
Vd 2.07 Litres
Ref. Efficiency 1.68 %
EBP 87.5 Hz

Dimensions & Mounting
Overall Diameter 474 mm
Width Across Flats 459 mm
Flange Height 14.5 mm
Depth (Excl. Flange) 200 mm
Magnet Diameter 150 mm
Chassis Shoulder Diameter 415 mm
Outer Bolt Circle x6 M8 on 455 mm PCD

Shipping Information
Nett Weight 10.90 kg / 24.03 lb
Shipping Weight 12.90 kg / 28.43 lb




2025/03/01

Nikon D4S



公園の寒桜が満開になった。
メジロが実に楽しそうだった。




D4S  24-85  ISO 100  1/60sec  f/8  85mm  hand-held




2025/02/28

B&C 18DS100



18DS115の弟分。
CCAWの100mm径ボイスコイル搭載。
アウトサイドが2レイヤー、インサイドが2レイヤーのコイル配置になっており、どうやらこれが現代的な大口径サブウーファーの流行りのようだ。
EBPは113Hzであり、パラメーターの各数値は当然115よりも大人しい。




実際のバスレフ箱を想定してチューニング周波数を27Hzに設定、100と115、そしてCelestionのTSQ1845を比較してみた。
100は水色、170Lとなっている。
115は緑、110Lでレスポンスが稼げない。
1845は赤、135Lと小さめだが、100と同じぐらいの特性だ。




18DS115はバスレフには全く向いていないように思う。
一方、18DS100はバスレフが理想だろう。
18インチクラスはこの170L程度の容積を想定して開発されているのようにも思っているからだ。
ちなみに18DS100の推奨箱は200L35Hzである。
TSQ1845は、バスレフにも使用できるが、このユニットもホーン用なのかもしれない。
EBPの数値は分からないが、120Hz以上であることは明らかだ。



Features
3000 W continuous program power capacity
100 mm (4 in) copper voice coil
34 - 1000 Hz response
97.5 dB sensitivity
Double silicone spider with optimized compliance
Ventilated voice coil gap for reduced power compression
Aluminium demodulating ring for very low distortion

Specifications
Nominal Diameter460 mm (18 in)
Minimum Impedance6.1 Ω
Continuous Power Handling3000 W
Frequency Range34 Hz - 1000 Hz
Winding MaterialAluminium
Winding Depth36.5 mm (1.44 in)
Flux Density0.7 T
Nominal Impedance8 Ω
Nominal Power Handling1500 W
Sensitivity97.5 dB
Voice Coil Diameter100 mm (4 in)
Former MaterialGlass Fibre
Magnetic Gap Depth16 mm (0.63 in)
Woofer Cone TreatmentTWP Waterproof Both Sides

Parameters
Fs34 Hz
Qes0.3
Qts0.29
Sd1210 cm² (187.55 sq²)
Xmax14.5 mm
Mms278 g
Le4.4 mH
Re4.5 Ω
Qms9.5
Vas155 dm³ (5.47 ft³)
η02.1 %
Xvar14 mm
Bl30 Tm
EBP113 Hz

Design
Surround ShapeTriple Roll
Magnet MaterialNeodymium Inside Slug
Pole DesignT-Pole
Recommended Enclosure200 dm³ (7.06 ft³)
Cone ShapeRadial
SpiderDouble Silicone
Woofer Cone TreatmentTWP Waterproof Both Sides
Recommended Tuning35 Hz

Mounting and Shipping Info
Overall Diameter460 mm (18.11 in)
Baffle Cutout Diameter422 mm (16.61 in)
Flange and Gasket Thickness16 mm (0.63 in)
Net Weight10.5 kg (23.15 lb)
Shipping Weight12.3 kg (27.12 lb)
Bolt Circle Diameter443 mm (17.44 in)
Depth239 mm (9.41 in)
Air Volume Occupied by Driver10 dm³ (0.35 ft³)
Shipping Units1 pcs
Shipping Box500x500x300 mm (19.69x19.69x11.81 in)




2025/02/26

DIY ART "Four Eyes Dragon"



京都旅行で龍の日本画をたくさん見た。
それで描きたくなったのである。
鳥の絵は長期戦になるような気がするので先送りである。

龍の絵をいつ描けるようになったのか。
中学生のころ美術の授業で絵皿を製作することになりその皿に龍を描いたのが最初、とずっと思いこんでいた。
しかし、今になってよくよく考えてみると、その時は大きく翼を広げた鷹を描いたのである。
どうして龍と思い込んでいたのだろう、分からん。

何故"龍の絵を描ける"などという表現をするのかというと、手本など何も見ずにスケッチブックにさらさらと3分程度で描いてしまったからである。
昔はよく描いたよな、と思いつつシャープペンを走らせた訳であるが、その"昔"とは一体いつのことなのか、さっぱり思い出せない。
それに、京都で見た龍の絵のほとんどは、どれもこれも似たり寄ったりで実につまらん、としか思えなかったのである。




スケッチブックの絵の無駄な線を整理したり形を整えたりするためトレーシングペーパーに写し、さらにスクエアの構成にするために左右にトレーシングペーパーを継ぎ足した。
セロテープで貼り合わせる位置がずれてしまった。
これで10号パネル9枚でいこうと思ったわけである。




2025/02/23

B&C DCX464



18HTX100のドライバー部だと思う。
先代のDCX50が第一世代だからこれは第二世代。
このDCX464用に設計されている300Hzの大型ホーンME464もある。
なお、DCX464に2インチスロートアダプタをくっつけたのがDCX462である。


US11343608B2公報の図面で説明しよう。
まあ、明細書を読んでないので解説はテキトーである。
符号20が65mm用ダイヤフラム、10が100mm用ダイヤフラム。
20の音道が21で10の音道11であり、音道11はスロット53(図7)で開口し合流する。
音道21と音道11の位置関係から65mmボイスコイル径という比較的大口径にならざるを得ないというような事情なのではないか。
ダイヤフラムはどちらもリング型のポリマー製である。




ああ、BMSとか、このB&Cの同軸型コンプレッションドライバーをなぜ買わないのか、その理由は複雑でいつか機会があれば語ろう。
100mmはチタン、5kHz以上はアルミの75mmって、そういう主義でここまで来た。
ちなみに、JBLのチーフエンジニアだったグレッグ ティンバース氏は、ダイヤフラムはメタルでしょと、どっかのインタビューで答えてたな。
まあ、ポリマー系は今のところ興味なし。
こういう訳で、最近のドライバーのなかではCelestion Axi2050のココロザシの高さがかなり気に入っている。


Features
Time coherent coaxial ring radiator design (Patents EP3644623B1, US11343608B2
1.4" horn throat diameter
300 - 18000 Hz response
111.4 dB sensitivity
220 W continuous program power capacity
Neodymium magnet assembly

Specifications HF unit
Throat Diameter36 mm (1.4 in)
Minimum Impedance9 Ω
Continuous Power Handling160 W
Frequency Range3.5 kHz - 18 kHz
Voice Coil Diameter65 mm (2.5 in)
Inductance0.1 mH
Flux Density2.14 T
Nominal Impedance8 Ω
Nominal Power Handling80 W
Sensitivity111.4 dB
Recommended Crossover4 kHz
Winding MaterialAluminium
Diaphragm MaterialHT Polymer

Specifications MF unit
Throat Diameter36 mm (1.4 in)
Minimum Impedance6.4 Ω
Continuous Power Handling220 W
Frequency Range0.3 kHz - 5.5 kHz
Voice Coil Diameter100 mm (4 in)
Inductance0.21 mH
Flux Density1.9 T
Nominal Impedance8 Ω
Nominal Power Handling110 W
Sensitivity111.1 dB
Recommended Crossover0.3 kHz
Winding MaterialAluminium
Diaphragm MaterialHT Polymer

Mounting and Shipping Info
Four M6 holes 90° on 102 mm (4") diameter
Overall Diameter152 mm (5.98 in)
Net Weight3.64 kg (8.02 lb)
Shipping Weight3.84 kg (8.47 lb)
Depth78 mm (3.07 in)
Shipping Units1 pcs
Shipping Box170x170x140 mm (6.69x6.69x5.51 in) 




2025/02/20

B&C 18HTX100



B&Cの注目株というと、やっぱりこの18インチトライアキシャルのこれでしょ。
何と言うか、ココロザシの高さとアホらしさみたいなもんが伝わってくる一品です。
小口径フルレンジ好きのお子ちゃまはとっととお帰り下さいの世界。


46cmのウーファー部とミッドドライバーは共に100mm径ボイスコイルという男前、ついでにハイドライバーも65mmという大口径。
周波数レンジは44Hzから18000Hzとなっておりま~す。
例のEBPは129Hzでホーンでいけるってことらしいので、こりゃJENSEN G610も裸足で逃げ出すわな。
スクープでやるんだったらさあ、冷却管を音道に這わせてチャンバー内に外部ファンで冷却空気を送り込むような装置を付けると受けるんじゃね。
熱気を吸い出すでもいいよ。
奥行が深いからチャンバーに逃げのくぼみが必要だ。



ともかくこの面構えが笑える。
俺はこういうのが好きだな。



Features
100 dB (LF), 110 dB (MF/HF - DCX464) sensitivity
1600 W continuous program power capacity
60°x40° nominal coverage
44 - 18000 Hz response
FEA optimized horn flare for improved acoustic loading and controlled coverage
Double silicone spider with optimized compliance
Aluminium demodulating ring for very low distortion

General
Nominal Diameter460 mm (18 in)
Dispersion Angle60 °
Frequency Range44 Hz - 18000 Hz

Specifications LF unit
Nominal Impedance8 Ω
Nominal Power Handling800 W
Sensitivity100 dB
Voice Coil Diameter100 mm (4 in)
Former MaterialGlass Fibre
Magnetic Gap Depth10.2 mm (0.4 in)
Woofer Cone TreatmentTWP Waterproof Both Sides
Minimum Impedance6.6 Ω
Continuous Power Handling1600 W
Frequency Range52 Hz - 800 Hz
Winding MaterialAluminium
Winding Depth25.1 mm (1 in)
Flux Density1.5 T

Specifications HF unit
Nominal Impedance8 Ω
Nominal Power Handling80 W
Sensitivity110 dB
Recommended Crossover4 kHz
Winding MaterialAluminium
Flux Density2.14 T
Min Frequency Range3.5 kHz
Minimum Impedance9 Ω
Continuous Power Handling160 W
Frequency Range3.5 kHz - 18 kHz
Voice Coil Diameter65 mm (2.5 in)
Inductance0.1 mH
Diaphragm MaterialHT Polymer
Max Frequency Range18 kHz

Specifications MF unit
Nominal Impedance8 Ω
Nominal Power Handling110 W
Sensitivity110 dB
Recommended Crossover0.6 kHz
Winding MaterialAluminium
Flux Density1.9 T
Min Frequency Range0.5 kHz
Minimum Impedance6 Ω
Continuous Power Handling220 W
Frequency Range0.5 kHz - 5.5 kHz
Voice Coil Diameter100 mm (4 in)
Inductance0.21 mH
Diaphragm MaterialHT Polymer
Max Frequency Range5.5 kHz

Parameters
Fs44 Hz
Qes0.34
Qts0.32
Sd1210 cm² (187.55 sq²)
Xvar13 mm
Bl26.3 Tm
EBP129 Hz
Re5.4 Ω
Qms6.3
Vas173 dm³ (6.11 ft³)
η04.3 %
Mms158.5 g
Le1.16 mH

Design
Magnet MaterialNeodymium Ring
Woofer Cone TreatmentTWP Waterproof Both Sides

Mounting and Shipping Info
Overall Diameter460 mm (18.11 in)
Baffle Cutout Diameter423 mm (16.65 in)
Flange and Gasket Thickness16 mm (0.63 in)
Shipping Units1 pcs
Shipping Box570x570x340 mm (22.44x22.44x13.39 in)
Bolt Circle Diameter440 mm (17.32 in)
Depth299 mm (11.77 in)
Net Weight12.65 kg (27.89 lb)
Shipping Weight14.55 kg (32.08 lb)





2025/02/17

B&C 18DS115



18DS115の推薦箱がバスレフ100Lっておかしくねと思い、調べてみた。
Qts0.2とかBL39Tmとか、普通にホーン用だろって思う。
しかし、Xmax16.5mmとかMms330gとか、なんか変。
Xmaxはせいぜい12mm、Mmsも250g程度がアッパーだろって思ってたから。
だいたいEBP143Hzって何よ、それからXvar14mmとか。

で、まあ、調べてみるとぎりぎりのギリでフロントロードとかスクープ用だということが分かった。
EBPが120Hzから150Hzのユニットを想定して現代的なホーンは設計されているらしい。
思わぬ副産物もあった。
それからCiareも。
凄いぜB&C。

で、全然そういうのとは関係ないんだけど、明け方にポチっとやっちまった。
うはは。




2025/02/13

B&C 18DS115



18SW115から発展したBL39Tm、Mms330gの超強力ユニット。
CCAWの4.5インチ径ボイスコイルを搭載している。




Quasi-butterworth(緑線)は実効容積23.86L、チューニング周波数は57.05Hz。
赤線の-3dBだと67.4L、42.38Hz。
水色の-6dBだと100.2L、30Hzとなる。
-6dB以外はサブウーファーとして使い物にならない。
それにしても18インチの-6dBで100Lというのは初めて見た。
従来の常識が通じなくなってきているのを感じる。

B&Cの推奨箱も100Lでこちらは40Hzである。
箱がデカいと、ユニットが大振幅で壊れやすいからだと思う。



Features
3400 W continuous program power capacity
116 mm (4.5 in) four layer aluminum voice coil
30 - 500 Hz response
98 dB sensitivity
Double silicone spider with optimized compliance
Ventilated voice coil gap for reduced power compression
Aluminium demodulating ring for very low distortion

Specifications
Nominal Diameter 460 mm (18 in)
Minimum Impedance 7 Ω
Continuous Power Handling 3400 W
Frequency Range 30 Hz - 500 Hz
Winding Material Aluminium
Winding Depth 40 mm (1.57 in)
Flux Density 0.8 T
Nominal Impedance 8 Ω
Nominal Power Handling 1700 W
Sensitivity 98 dB
Voice Coil Diameter 116 mm (4.5 in)
Former Material Glass Fibre
Magnetic Gap Depth 14 mm (0.55 in)
Woofer Cone Treatment TWP Waterproof Both Sides

Parameters
Fs 30 Hz
Qes 0.21
Qts 0.2
Sd 1210 cm² (187.55 sq²)
Xmax 16.5 mm
Mms 330 g
Le 3.85 mH
Re 5 Ω
Qms 4.3
Vas 168 dm³ (5.93 ft³)
η0 2.2 %
Xvar 14 mm
Bl 39 Tm
EBP 143 Hz

Design
Surround Shape Triple Roll
Magnet Material Neodymium Inside Slug
Pole Design T-Pole
Recommended Enclosure 100 dm³ (3.53 ft³)
Cone Shape Radial
Spider Double Silicone
Woofer Cone Treatment TWP Waterproof Both Sides
Recommended Tuning 40 Hz

Mounting and Shipping Info
Overall Diameter 460 mm (18.11 in)
Baffle Cutout Diameter 422 mm (16.61 in)
Flange and Gasket Thickness 16 mm (0.63 in)
Net Weight 12.55 kg (27.67 lb)
Shipping Weight 14.15 kg (31.2 lb)
Bolt Circle Diameter 442 mm (17.4 in)
Depth 248 mm (9.76 in)
Air Volume Occupied by Driver 10 dm³ (0.35 ft³)
Shipping Units 1 pcs
Shipping Box 500x495x275 mm (19.69x19.49x10.83 in)



 

2025/02/09

Nikon D800



春の訪れを告げる裏山の山焼きである。
例年と異なり今年は雨天や強風による延期はなく予定通りだった。
観光客が大勢押しかけたようだが、こちらは自宅の裏庭で椅子に座って観戦。




D800  28-300  ISO 500  1/1600sec  f/5.6  300mm  hand-held




炎が去った直後に飛んで逃げる鹿さん。
画像下方中央を突っ走っている。




D800  28-300  ISO 500  1/1000sec  f/5.6  250mm  hand-held





2025/02/08

JBL 2279H



JBL18インチサブウーファー用の主力ユニット。
フェライト磁石、3インチボイスコイル、ディファレンシャルドライブ、SRX828S等に使用されている。
Xmaxは22mmと大振幅に耐える。
Mmsが178gと小さめで、効率が2.9%と高めなので気に入っている。

2279H Parameters
Sd1295cm2
Fs35Hz
Mms178g
Qms6.2
Qes0.45
Qts0.42
Re5.5Ω
Vas262l
BI21.9Tm
Le 1.7mH
Xmax22mm
Efficiency η02.9%




Quasi-butterworth(緑線)は良好。
実効容積305.01L、ポート周波数は33.04Hz。
水色の-6dBだと538.11L、19.94Hz。
赤線の-3dBだと502.28L、24.91Hz。
明らかに2269Hや2288Hとは異なる路線である。
JBLの古い18インチの代替用としても使用できるかもしれない。



2025/02/04

JBL 2269H



2269Hも2288Hと同様、4インチボイスコイル、ディファレンシャルドライブのウルトラハイパワーユニットである。
スタジオモニターのM2とコンビを組むSUB18に使用されている。


Sd1225cm2
Fs28Hz
Mms294g
Qms4.8
Qes0.39
Qts0.36
Re5.3Ω
Vas237l
BI26.4Tm
Le 2.5mH
Xmax19mm
Efficiency η01.2%




緑線のQuasi-butterworthでは実効容積156.69L、共振周波数は30.51Hz。
-10dB落ちは約23.5Hz。

水色の-6dBは403.65L、17.46Hz。

赤線の-3dBだと334.98Lで22.61Hz。
-3dB落ちが約20.5Hzとなる。

実効容積でおおよそ230LのSUB18についてJBLは、
"JBLは、非常に高い連続出力と極端な低周波数応答が必要なアプリケーション向けに、最も強力なスタジオサブウーファーを導入しています。
SUB18は、18Hz未満の室内応答と137dBのピーク出力により、要求の厳しいダンスミュージック制作に前例のないパフォーマンスを提供すると同時に、シネマポストプロダクションアプリケーションで必要とされる優れた精度を提供します。
JBLのM2マスターリファレンスモニターシステムのアドオンとして、SUB18はシステムからの出力を3倍に増やします。"
と紹介している。
M2の2216ndだけで十分以上の低域再生能力を確保できているのに、さらにサブを足すとは。
まあ、相手がダンスミュージックとか映画の効果音ならば仕方ないか。
それにしても18Hz未満も行けちゃうとか、プロの世界は恐ろしい。




 

2025/01/31

JBL 2288H



JBLの最新の18インチウーファーはどんなかんじかWinISDで調べてみよう。
4インチボイスコイル、ディファレンシャルドライブのウルトラハイパワーユニットである。

Sd1232cm2
Fs29Hz
Mms279g
Qms8.5
Qes0.45
Qts0.43
Re4.2Ω
Vas106l
BI23.6Tm
Le 2.5mH
Xmax20mm
Efficiency η01.2%




なるべくフラットな特性を描くQuasi-butterworthは緑線である。
驚きました、実効容積135.6Lでこれですよこれ。
ポート周波数は26.75Hz。
-10dB落ちがきっちり20Hzになってる。

水色の-6dBだと16.29Hzでちょっと低すぎ。
これでも実効容積は223.46L。

赤線の-3dBだと212.91Lで20.24Hz。
素のままでこれかい。
いやぁ、やっぱりJBLは凄いや。





2025/01/28

CELESTION TSQ1845



以前紹介したTSQシリーズの18インチウーファーである。
大変見た目が良いというか、在りし日のアルニコマグネットを搭載した高級ユニットのような端正な外観である。




ネオジム磁石で連続許容入力3.6kwという途方もないハイパワーユニットである。
4.5インチボイスコイルはインサイド/アウトサイドタイブ。
巧みな冷却機構により通常の磁気回路よりも30℃ほどボイスコイルの温度を低下することができる。
磁気回路等はTSQ2145と共通だと思われる。
サウンドハウスで85800円(2574ポイント)。

BLは33.8TM、Mmsは316g、Vasは119.3Lであり、CF18VJDを上回る猛毒ユニットである。
現在の18インチではトップクラスであり、ライバルはB&Cの18DS115やJBL Professionalの2269Hや2288Hということになろう。

このTSQ1845がどんなユニットなのかWinISDで探ってみよう。
サブウーファー設計用のextended bass shelf -6dBを選択してProX18(緑)とTSQ(赤)を計算させた。
-6dBで棚状のフラットな部分が低域側に伸びる特性である。
ProX18の方が低域が伸びているが、実効容積は327Lと算出されている。
これに対しTSQは145Lである。




次に、容積を180L、チューニング周波数23Hzで計算すると、Prox18の方は容積不足で最低域がだら下がりになってしまい気持ちが萎える。
TSQは最低域までフラットであり、これに50Hzの-48dB/oct(8次)のローパスフィルターと、2素子のパラメトリックイコライザ(33Hz Q1.0 +3dB)(20Hz Q3.5 +1dB)を加えると青線になる。
20Hzで3.5dB落ちと晴らしい特性である。





先日の26.5Hzチューンの180L箱のProX18と比べてその差をどう考えるかである。
"自慢じゃないが俺は頭が変なんだよ"と自信をもって断言できる方は、とりあえずTSQ1845を選択すべきだろう。



Specifications
Nominal diameter457mm / 18in
Power rating1800W
Continuous power rating3600W
Rated impedance4Ω, 8Ω
Sensitivity96.5dB
Frequency range30-1,000Hz
Chassis typeCast aluminium
Magnet typeNeodymium
Voice coil diameter115mm / 4.5in
Voice coil materialRound copper
Former materialGlass Fibre
Cone materialGlass loaded cellulose, water-resistant coating front & back
Surround materialTriple roll, cloth sealed
SuspensionDual, polysiloxane-laminated
Gap height (Hg)12mm / 0.46in
VC winding height (Hvc)36mm / 1.42in

Parameters
Sd1134cm2 / 175.8in2
Fs35Hz
Mms316g / 11.18oz
Qms8.712
Qes0.300
Qts0.290
Re5.0Ω
Vas119.3l / 4.21ft3
BI33.8Tm
Cms0.065mm/N
Rms7.99kg/s
Le (at 1kHz)3.06mH
Xmax15mm / 0.47in
Xmech40mm / 1.57in
Efficiency η01.8%

Mounting Information
Overall diameter460mm / 18.1in
Overall depth235mm / 9.5in
Cut-out diameter416mm / 16.29in
Mounting hole dimensions7x11mm / 0.28x0.43in
Number of mounting holes8
Mounting hole PCD432-441mm / 17.04-17.36in
Flange & gasket thickness17mm / 0.67in
Unit weight11.8kg / 26lb

Packed Dimensions & Weight
Single pack size W x D x H500mm x 500mm x 280mm / 19in x 19in x 11in
Single pack weight12.3kg / 27.1lb




2025/01/25

Celestion PowerProX18



2023年に発表された18インチの新機種である。
パワープロックス18って、こういう名称がいい。
無味乾燥な英数字の型番よりも、プロライダー15、ローライダー18、ローマックス18などの名づけの方が好きである。




面構えのいいハイパワーユニットであり、マグネット重量は3.5kg、全体では13.2kg。
4インチボイスコイルはインサイド/アウトサイドタイブ。
Twin demodulation ringsとポリシロキサン層を間に挟んだダブルサスペンションを備え、コーンは両面コーティングされており耐湿性に優れる。
こういうスペックはTSQシリーズのフェライト版という感じもする。
サウンドハウスで45800円(1374ポイント)。

BLは24.38TM、Mmsは229.98g、Vasは188.9Lであり、これも強烈。
WinISDで遊ぶにはなかなか勉強になるユニットだ。
WinISDの基本操作をマスターしているなら、ちょっと遊んでみるといい。

例えば、DIYホーンシステムのサブウーファーに使用しているPeavey 1808-8HPSの代わりに使用することを想定してみる。
実効容積は180L、ダクトは半分封鎖する等の手直しをしてチューニング周波数を26.5Hzを指定、緑線で示す特性を得る。
実際に使用している50Hzの-48dB/oct(8次)のローパスフィルターを加えるとオレンジ線になる。
さらに、低域側を持ち上げるために、パラメトリックイコライザ(24Hz Q1.5 +4dB)を加えると水色線になる訳だ。
20Hzで約7dB落ちだから凄まじい仕上がりだ。
おそらく、JBL Professionalのモニター用サブウーファーであるSUB18とそう変わらないと思う。



優れたスピーカービルダーをめざすならこうしたシミュレーションを繰り返しながら、箱の設計だけではなく帯域別EQによる補正可能範囲を把握することだ。
そして一番大切なことは、こうしたフィルターの効果を実際に聴いて確認することだ。


Specifications
Nominal diameter457mm / 18in
Power rating1200W
Continuous power rating2400W
Rated impedance8Ω
Sensitivity97dB
Frequency range35-1000Hz
Chassis typeCast aluminium
Magnet typeFerrite
Magnet weight3.5kg / 124oz
Voice coil diameter100mm / 4in
Voice coil materialRound copper
Former materialGlass fibre
Cone materialGlass loaded cellulose, water-resistant coating front & back
Surround materialCloth-sealed
SuspensionDual-laminated
Gap height (Hg)11.75mm / 0.46in
VC winding height (Hvc)25mm / 0.98in

Parameters
Sd1210.0cm2 / 187.6in2
Fs34.8Hz
Mms229.98g / 8.1oz
Qms3.147
Qes0.431
Qts0.379
Re5.1Ω
Vas188.9l / 6.67ft3
BI24.38Tm
Cms0.091mm/N
Rms15.96kg/s
Le (at 1kHz)1.61mH
Xmax9.5mm / 0.37in
Xmech48mm / 1.9in
Efficiency η01.8%

Mounting Information
Overall diameter460mm / 18.1in
Overall depth225mm / 8.9in
Cut-out diameter414mm / 16.29in
Mounting hole dimensions11x7mm / 0.43x0.28in
Number of mounting holes8
Mounting hole PCD441-432mm / 17.36-17.31in
Flange & gasket thickness16.2mm / 0.64in
Unit weight13.2kg / 29.1lb




2025/01/22

Celestion CF18VJD



ランシングヘリテッジのフォーラムが復活した。
やれやれ一安心である。
これで気分が良くなったので久々にスピーカーユニットのネタ、いってみよう。




この画像で見ると、なんだか8インチ程度のかわいらしいユニットに見えるけど、これは18インチ。
磁気回路が異常にデカいので小口径に見えてしまうのである。
マグネット重量は約5kg、全体では23kgある。
ボイスコイル径は5インチ、インサイド/アウトサイドタイプだ。
Twin demodulation ringsとダブルサスペンションを搭載。

BLは32.59TM、Mmsは265.42g、Vasは145.81Lと屈強なユニットである。
PD.1850/3がライバルということになろう。
Celestionの推薦箱は実効容積135Lとコンパクトである。
なお、サウンドハウスで73800円(2214ポイント)で販売されている。


Specifications
Nominal diameter457mm / 18in
Power rating1600W
Continuous power rating3200W
Rated impedance8Ω
Sensitivity97dB
Frequency range25-1500Hz
Chassis typeCast aluminium
Magnet typeFerrite
Magnet weight4.93kg / 174oz
Voice coil diameter125mm / 5in
Voice coil materialRound copper
Former materialGlass fibre
Cone materialCarbon and kevlar loaded paper
Surround materialCloth-sealed
SuspensionDouble
Gap height (Hg)12mm / 0.47in
VC winding height (Hvc)30mm / 1.18in
Additional impedances4Ω

Parameters
Sd1134.12cm2 / 175.79in2
Fs34.50Hz
Mms265.42g / 9.36oz
Qms4.573
Qes0.332
Qts0.309
Re6.13Ω
Vas145.81l / 5.15ft3
BI32.59Tm
Cms0.08mm/N
Rms12.59kg/s
Le (at 1kHz)1.87mH
Xmax12mm / 0.47in

Mounting Information
Overall diameter462mm / 18.19in
Overall depth233mm / 9.2in
Cut-out diameter416mm / 16.38in
Mounting hole dimensions11x7mm / 0.43x0.28in
Number of mounting holes8
Mounting hole PCD432-441mm / 17.0-17.36in
Unit weight23kg / 50.6lb

Packed Dimensions & Weight
Single pack size W x D x H500mm x 500mm x 255mm / 19.7in x 19.7in x 10in
Single pack weight24kg / 52.8lb




2025/01/19

Nara and Kyoto



東大寺二月堂の南側に掛けられた絵馬。
軍鶏(シャモ)を描いたものと思われる。
昭和戌寅(つちえのとら)は昭和13年(1938年)、孟冬(もうとう)は冬の始めや初冬、陰暦の10月。
Capture Oneのキーストーン補正を駆使し、正確な正面撮影を再現してみた。




D800  28-300  ISO 1600  1/160sec  f/8  85mm  hand-held





2025/01/16

LANSING HERITAGE



この先どうなるのか確定的ではないのだが、ランシングヘリテッジのフォーラムが終ってしまうかもしれない。
ここのところフォーラムにアクセスできなくなっており、今後復活する可能性は非常に低いと思っている。
かなり以前からフォーラムの一部であるギャラリーなどが表示されなくなっており、復旧されないままだからだ。

オーディオというかスピーカーの世界を大きく広げてくれたのがこのフォーラムだった。
オーディオ分野の中でも伝統と格式のあるJBLやALTEC等の大型のスピーカーユニットを使いこなす強者が世界中から集まっており、さらにJBL社の技術者も参加していたのだから格別である。
彼らがもたらしてくれた専門的な知見や貴重なデータ、そして歴史的な資料が見られなくなってしてしまうのは残念に思うが、仕方のないこととも思う。
米国のオーディオブームは日本よりも十数年先行していたので、米国の典型的なJBLフリークの高齢化は日本より深刻な状況だった。
JBLがスピーカーユニットの単売をやめてしまってから、メーカーとの一体感というか情熱がフォーラム全体からどんどん失われてしまったという背景もある。
しかし、こういう巨大なフォーラムは人類の文化的な資産ではないだろうか。
フォーラムの運営者が維持困難な状況に陥っても、その手助けをするような通信事業者やそれに準ずる者が今後出現することを期待する。
そのためにもそうした手助けを社会的に高く評価し、これが新たなビジネスチャンスになったり法人税の減税の対象になるような優遇制度を作るべきだろう。




ランシングヘリテッジのフォーラムのJunior Memberになっており、こんな書き込みもした。
この改造ALTECシステムに関するスレッドの閲覧数は、この書き込みの後跳ね上がり、最終的には7万を軽く超えていた。
DIYスレッドの中で上位5%に入る人気だった。
また、"Member Systems-My Photo Gallery"には、黄色いホーンシステム、改造ALTECシステム、DIY HORNシステムの画像をアップロードしていた。
以前ここに書いたように、このギャラリーでは黄色いホーンシステムの画像の閲覧数がトップだった。
それに加え、10位以内に黄色いホーンシステムの他の画像や改造ALTECシステムの画像が数枚入っており、また、DIY HORNシステムの画像も11位と、まさにkiirojbl帝国といった雰囲気だったのである。
ちなみに、自分の画像をクリックして閲覧数を上げるというようなことは一切していない。
そんなことをすると世界中のJBLフリークの趣向を伺うことができなくなり興ざめだからだ。
先に記したようにこのギャラリーはすでに閉鎖されて見ることができない。
まあ、いずれ全ては忘却の彼方に消え去る。
しかし、それでもJBLの世界屈指のスピーカービルダーとしてお墨付きを頂いたという"贅沢な夢"を見させてもらった。

フォーラムの各スレッドには興味深い知識と知恵とユーモアが沢山あり、実にエキサイティングであった。
歴史的文脈からスピーカーユニットの構造や構成要素を理解し、スピーカーシステム全体を考えてゆくという面白さは、このフォーラムによって倍加した。
ランシングヘリテッジには心から感謝している。




2025/01/14

Nara and Kyoto



福田美術館の円山応挙(1733-1795)の牡丹孔雀図である。
安永3年(1774年 42歳)の作品である。
随所に使われている美しい青色が印象的だった。




D800  28-300  ISO 6400  1/40sec  f/5.6  50mm  hand-held



作品の制作にとりかかった。
今度は鳥である。




2025/01/11

Nara and Kyoto



オーディオネタは楽しいのだが残念なことに続かない。
音楽を聴くだけの個人的な世界であり、装置も安定してしまっているのでそうそう事件は起こらない。
という訳で京都旅の話題に戻ることにしよう。

嵐山の福田美術館は撮影が禁止されていない。
AF補助光が出ないようにMFで撮影した。
伊藤若冲(1716-1800)の群鶏図であり寛政4年(1792年 76歳)に描いた作品である。




D800  28-300  ISO 6400  1/40sec  f/5.6  45mm  hand-held




2025/01/09

Ms. Kana Hanazawa



昨日の来訪者数が異常に多かった。
まあ、こんな凄いスピーカーで何聴いてんだコイツ、みたいな感じだったのかもしれない。
で、以前からクラシックの気に入ったCDの紹介をしてみたらどうだろうと思っていたのだが、やっぱりアニソンだからこんだけ来訪者数もあるのだろう。




D800  28-300  ISO 100  1/30sec  f/8  70mm  hand-held


今回はマルチアンプのレベル調整等に使用するCDを紹介しよう。
以前は松田聖子さんのCDを使用していたのだが、現在は全く使っていない。
その代わり、花澤香菜さんのCDを使うことが多い。
それらアルバムのタイトルは、"claire"、"25"、"Blue Avenue"、"Opportunity"、"blossom"である。
全てレンタルCDをリッピングした。

花澤香菜さんの歌声に出会ったのは、化物語の2枚組CD"歌物語"であった。
この中に2曲収録されていたのが最初である。
マルチアンプの調整では、歌よりも会話などの話し声が一番いいのではないかと思っている。
比較的容易に不自然な帯域を感知できるからだ。
このため女性ボーカルも普段の話し声に近い雰囲気を持つ声質の方が好ましいと思っている。
これでだいたいのところを押さえ、あとは、聴きなれたクラシック等の楽曲で詰めることになる。

最近では、こうした作業において一曲を繰り返し再生するということはなくなった。
20~30秒程度聴いて、次から次へとどんどん曲を変えていく感じだ。





2025/01/08

Girls Band Cry



ひと月前ぐらいにガールズバンドクライをamazonのプライムビデオで視聴した。
アニメはまあまあという感じだったのだが、曲が良かった。
棘アリと棘ナシというCDを購入し、それから結束バンドと、こちらは買うかどうしようかと思っていたのだが、この際だからと購入した。
同時にキリルペトレンコのSukのCDやリムスキーコルサコフの交響曲集なども購入した。
なんだか支離滅裂である。




D4S  24-85  ISO 100  1/60sec  f/8  58mm  hand-held



数年前、コロナ禍が始まってレンタルCDをやめた。
感染が怖かったからである。
レンタルCDからリッピングする方法が安かったので、新しいCDばかり借りていた。
というか、このころにはすでに聴き慣れた昔のCDを聴かなくなっていたのである。
ま、飽きたというか、貴重な時間をこうした昔のCDにさらにつぎ込むのはどうか、と思うようになったわけだ。

で、このトゲトゲは、ボーカルがいい。
尖ってるし、かわいい。
早口で何言ってんだか分かんないのはボカロの影響と言うか流行りなんだろうと思う。
結束バンドの方はトゲトゲに比べるとちょっと普通っぽいかな。
D4Sでアニソンのジャケットを撮るというのも、実にあれだな。




2025/01/07

DIY Horn Speaker System



如何だっただろうか久々のスピーカー談義は。
編集後記という訳ではないが、これに関連して現代のホームオーディオについても少し書いておこう。

米国では1950年代から60年代にかけてのオーディオブームが終わると、音楽はカーステレオで楽しむのが主流になった。
車は一人一台、毎日の通勤時に家族に気兼ねなく曲を選択し音量も自由にできる。
そのうちイヤホンやヘッドホンによる音楽鑑賞のスタイルが一般的になってゆき、ホームオーディオはこうした流れの中で衰退する。

ホームオーディオ業界が生き残りをかけてやっと見つけた道は、音場を重視したオーディオである。
"中央にボーカルがポッカリ浮かんで、左にベース右にギター、後方にはドラムが見えます、素敵でしょう"とオーディオ店の店員はオーディオに疎い客に対してしたり顔でアピールできる。
こういう営業トークはイヤホンやヘッドホンを日常的に使用している客には特に効果的だ。

音場系のシステムではスピーカーを部屋の壁面から離して配置するため、間接音の割合が多くなる。
間接音とひと口に言っても初期反射と残響音があり、これらは音の構成要素として非常に重要である。
"風呂場の美音"と簡単に片づけ馬鹿にする訳にはいかない。

ところで、エンジニアであった菅野沖彦氏がそういう音場系のシステムを聴いて"ピンク・フロイドからサン=サースまで終始一貫して印象が変わらない"と感想を述べたそうである。
これは誉め言葉なのか、それとも痛烈な批判なのか。
モンスターモニターはこのあたりのこともきちんと音で教えてくれるのである。




2025/01/06

DIY Horn Speaker System



DIY Horn Speakerは黄色いホーンシステムに比べると小型である。
このため同じ土俵で黄色に立ち向かうことは、DIY Horn Speakerの規模では無理である。
それもあって、黄色とは異なる方向、つまり異なる山頂を目指しているのである。
まあ、小型とは言っても壁面に埋め込む必要はないぐらいバッフル面積は広いし、ホーンキャラクターが無いこともラージモニター系の頂点を目指す動機の一つになっている。

7ウェイマルチアンプのモンスターモニターをここまでの音に押し上げたのは、1990年代後半から始まった業務用スピーカー界におけるDSP革命の恩恵を受けることができた、ということが大きいと思う。
このプロ用DSPは"スピーカーユニットの能力を最大限引き出すため"には必須の技術要素である。
タイムアラインメントをオートでできるようになったというのはその最たるものだ。
レーザ測距し距離を手入力していたが、DCX2496のオートアラインを実行すると全てのピントがシャープに合ったように激変した。
複雑怪奇な自作スピーカーの完成度が市販スピーカーのそれを楽々と超えてみせたのである。

また、オートアライン以外にも、DEQ2496のオートGEQや10素子を操れるPEQ、DCX2496の0.1dBステップのレベル調整、入力側のPEQや帯域分割後の帯域別PEQなども非常に効果的であった。
DCX2496やDEQ2496などのベリンガー製品は、ともかく使い方が難解で取説を読んでも理解が難しいことがままある。
しかし、諦めずになんとかモノにしてゆくと音質劣化を伴わない精密なデジタルコントロール技術による新たな地平が手に入る。

まあ、こうして途方もない7ウェイマルチアンプシステムをビシッとまとめることができた。
ここまで来れた、だから、これからも先も努力を続けてゆこう。




2025/01/05

DIY Horn Speaker System



ラージモニターは、録音ブースでの突発的な過大入力によっても故障しない耐入力が必要である。
15インチダブルならそうそうウーファーが飛ぶこともなかろう。
また、ダイナミックレンジが広大である点も、同様に評価できる点であろう。
さらに、大口径ウーファーは空気感の再現に優れており、この能力に欠ける12インチ以下の小口径ウーファーは聴いていてつまらない。
演奏の迫真性、音楽の躍動感において重要な要素だと思う。

ラージモニターは、スイートスポットが広いという利点がある。
ミックスダウンではスモールモニターを使用するのが普通だが、映画音楽など多人数の聴衆を前提とする音楽の場合、ラージモニターがミックスダウンで使用される。
スイートスポットが広いというのは音楽制作現場であるスタジオでミュージシャンが仲間と音楽を検討する際にも重宝する。
厳密に中央に座らないと音の共通認識を得られないというのでは困るのである。

どうだろう、ラージモニターについての理解は深まっただろうか。
俺にとってのスピーカーって何よ、という問いに対して、生音の再現という点でラージモニターはかなり近いものを持っているように思う。




2025/01/04

DIY Horn Speaker System



ラージモニターは録音スタジオのミキサー室の壁面に埋め込まれている。
何をするためのスピーカーかというと、録音ブースでマイクがひろった生音をそのまま再生するためにある。
とりあえず、それが主目的である。

壁面に埋め込まれている理由は、デカくて邪魔になるとか、エンジニアが足を引っかけて転倒するのを防止するため、ではない。
スピーカーのバッフル面を壁で囲い、スピーカーの背面側に音が回り込まないようするためである。
スピーカーの背面に回り込んだ音がさらに前面に割り込んできて、スピーカーユニットから直接放射された音波に干渉しないようにするためである。
間接音で音が濁らないようにしている訳だ。

ミキサー室はライブじゃなくてデッドな環境であり、また、比較的狭く設計されている。
残響時間が長くなるを避けるためである。
また、ラージモニターが配置されている壁面はミキサー卓のすぐ向こう側にある。
スピーカーのサイズやモニター時の音量を勘案すると、信じられないぐらいニアフィールドの配置となっているのである。

要するにラージモニターの再生音が、間接音に邪魔されず正確に聴き取ることができるように、全ての環境が整えられているのである。
間接音の多い環境では変化による差異が分かりづらくなり、音の選択に自信が持てなくなる。
プロアマを問わず、オーディオの基本にかかわることである。




2025/01/03

DIY Horn Speaker System



ラージモニターにはやっぱり4インチダイアフラムのコンプレッションドライバーは必須だろう。
ホーン部には15インチダブルを振り回す腕力がないと音がまとまらない。
具体的には、全帯域のなかに弱い帯域があってはダメなのである。
全ての帯域のエネルギー感が揃っていて初めて生音の再現ができる。
スピーカーシステムのユニット構成というか選択はこうした観点から行わなければならない。

コンプレッションドライバーの優れている点は、その変換効率の高さである。
フェーズプラグとの間の狭い空間の空気をダイアフラムで叩く。
逃げ場のない空気にエネルギーがばっちり伝達される訳である。
これがドーム型とかその他のダイレクトラジエタータイプのユニットだと、ダイアフラム周囲の空気は自由な状態であり、これでは十分にエネルギーが伝わらない。

変換効率が低いことは、エネルギー感に満ちた音を提供できないという問題にとどまらない。
振動板の非常に微弱な振動が空気に十分に伝達されないということは、音のニュアンスを再現できない。
家庭内における音量では15インチダブルを振り回すことができるかどうかという問題よりも深刻である。

さらに指向性制御という問題もある。
ドーム型等は高域になるにつれ指向性が狭まりビーム状の音圧分布になる。
未だに解決されていない大問題なのだが、解決の糸口さえも見つからないので長年放置されたままである。
残念ながら真正面から取り組むメーカーは未だにあらわれない。
一方、ホーンでは指向性制御技術が大変な努力の末に確立されている。
一般のオーディオマニアはもはや体験する機会が無いだろうが、現代的なホーンの完成度は驚異的なレベルにあることは確かである。




2025/01/02

DIY Horn Speaker System



新春巻頭特別企画"ラージモニタースピーカーのすべて"全5回シリーズ発進!!!!!
さあ、盛り上がってまいりました。

昨年秋にDIY Horn SystemのベリンガーのDEQ2496を交換した際に再セッティングを行い、それ以来大変調子が良い。
クラシック以外は低音の2素子のQを絞り(63.2Hzと89.3Hzを共に1/3oct)、痛快かつ豪快、うーむ、実に生々しい。
気分も実に晴れ晴れとし、オーディオをやっていて良かったと思えるのである。

そこで、DIY Horn Systemについてちょっと語ってみよう。
このシステム、以前少し触れたように録音スタジオのラージモニターとして育ててきたのである。
音楽制作の現場で使用される業務用大型スピーカーシステムを意識している訳である。

DIY Horn SystemのホーンにはJBL Professional M2のホーンスロート部分の形状を取り入れた。
JBL Professionalのモニタースピーカーは、かって録音スタジオのモニタースピーカーとして一世を風靡した。
現代のM2も一定の成功を収めているようであり、その証拠にM2に追随する他社製品もあらわれている。


さて、ラージモニターというからには、ある程度のサイズが必要となる。
4350/4355や木下モニター7は、そうしたラージモニターの代表格であろう。
ここでは、誠に勝手ながら15インチダブル以上をラージモニターとして取り扱う。
理由は特にはないが、黄色いホーンシステムのような巨大システムと日常的に向かい合っていると、この15インチダブルというのは最低ラインなのである。
最低というのはサイズ的なものもあるが、DIY Horn Systemは7ウェイマルチアンプシステムなので4ウェイ程度では全然ものたりないのが本音だ。
いつのころだったのか、最小限で済ませようとする態度に背を向けて、最大限を引き出そうとする道を一人歩き出したのである。




2025/01/01

I hope you will have a great year!



あけましておめでとうございます。
今年もよろしく。




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